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【第1話】ようこそ隠れ家カフェへ

ここは、クウ星のとある街にある、少食さん向けの会員制隠れ家カフェ。
名前は「カフェ 少なめごはん」。
マスター(店主)であるマーチさんは、今日、新しいお客さんを招待しました。
サッゴさんという、若いクウ星人です。
「マーチさん、今日はこんな素敵なお店に招待いただいてありがとうございました! から揚げ定食、とっても美味しかったです! パッと見た瞬間、“あ! この量なら食べきれる!”って思えたのがまず嬉しくて……久しぶりに食事が楽しいって感じました!」
 
控えめな性格のサッゴさん、けど今はとっても心が弾んでいるようです。
「まぁ、私なりのおもてなしを気に入っていただけてとても嬉しいです! あ、あの、良かったらこれ会員申込書です……お店に興味がありましたら後日で構わないので……」
「もう今書きます!」
サッゴさんは急いでカバンからペンを探し始めました。
「あ、ありがとうございます!!」
「マーチさんの料理、今度はまた違うメニューも食べてみたいですし!」
 
「あ、えっとぉ……」
「?」
探し出したペンを持ったサッゴさん、マーチさんの顔を見上げます。
そしてちょっと照れながらマーチさんは言いました。
「その……出来たら私の事は“ママさん”って呼んでもらえると嬉しいな♪ なんて」
まだ若いマーチさん、ママさんって呼ばれるのが憧れのようです。
「あっ はい! これからもよろしくお願いします! ママさん!」
 
すると、カランコロンとお店のドアが開きました。
1人のヒョロッとしたクウ星人です。
 
「ローミニさん!!!」
マーチさんのテンションがさらに上がりました。
(第2話に続く)

当作品は架空の宇宙(星)のお話です。
登場するキャラクター・名称・店名等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
色んな感覚の方がいらっしゃるので、合わないなと思った方は閲覧を控えてください。


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