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奥深い塗り絵の世界

塗り絵はとても優れている遊びの一つだと思います。安価だし、無料でも探せばたくさんあるし、トレーシングペーパーを使って、下絵をなぞればなんでも塗り絵になってしまう。キャラクターものもたくさんあるし、抽象的なものもあるので種類も豊富。子ども一人でもできるし、結構集中して取り組む。素晴らしい!

塗り絵の基本はフチ取られた線の内側を色で塗るというシンプルなもの。でもこれおそらく認知としては結構高度なことをやっているのではないかと思います。

高度な認知

線の内と外を認知する。線で囲まれた領域を認識する。そもそも線という境界を把握するという感じ。子どもの脳ってすごい。現実世界には輪郭はありませんから、それを平面上で線として理解するのは結構な発達だと思います。

1歳くらいの頃には殴り書きの用に線をはみ出してグシャグシャ塗っていたものが、3歳くらいになるとかなり線の中を塗れるようになってきます。子どもの成長を感じやすい遊びの一つかもしれません。

療育にも塗り絵

発達に特徴のある子どもだと、境界が認知しづらい子どももいるそうです。境界がわからないと例えば、日常生活においては間口を把握できずぶつかったり、すれ違いざまに人と方がぶつかったり。そんな時にも塗り絵をすることは役に立つそうです。

塗り絵はシンプルな分だけ、いろんな可能性に満ちていると思います。もっと個性を生かすようなこともできるでしょうし、塗るという行為を通じて何かを学ぶこともできそうです。これからも色々考えてみようと思っているものの一つです。

これまでに作った塗り絵はこちら。ご自由にどうぞ。

safari: 自分で決める塗り絵。動物を探してね。
ocean: 自分で決める塗り絵。海の生き物編。
cezanne: 線のない塗り絵。塗るとセザンヌの静物画ができる。
circus: 自分で決める塗り絵。小さい子ども向け。
flowers: 天地をどちらからでもできる。花畑、ひっくり返すと、エイリアン。
unicorn: ユニコーン好きはこちら。


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