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ホニャララLIVE #009 岩谷翔(ボイス・トレーナー)

生後間もない赤ちゃんはビニールが擦れるガサガサという音を好む場合が多い。ひと昔まえならテレビの砂嵐と呼ばれるザーザー言う音も同様だった。

これらはどちらも母親の胎内にいたときに聞こえる心拍音とか、血流の音に似ていると言われている。ゆえに赤ちゃんは安心することができ、泣き止んだりもする。ゆえに赤ちゃん向けの玩具にはこの音を利用したものも多い。

聞き慣れた音に心地の良さを感じるのは、どうやら大人になっても同様らしい。ホニャララLIVE 09のゲストはボイス・トレーナの岩谷翔さん。この人の話はズバッと入ってくるキーワードを用いながら、ロジカルに展開する様が見事だ。

声というものは人間の生活にとって、必要性の高いコミュニケーションツールの一つである。自分の意思を伝える、危機を伝える、感情を伝える。多くの情報の伝搬を僕たちは声に乗せて行っている。

いわく声は大きく分けて2種類に分類される。「親近感」を感じる声と、「説得力」のある声。親近感を感じる声というのは、相手の懐に入りこみやすい。対して説得力のある声というのは、リーダーに向いている声だそうだ。話すことを専門的に行う人に多い。(後で思ったけど、親近感のある声の持ち主はカウンセラーなど「聞く」仕事が向いているってことあるかも)

さらに、興味深いのは自分にとって聞こえやすい声というものが存在するということ。これは聴力の問題を指していない。ここで言う聞こえやすい声とは、心理的に聞き入れる声と言い換えることができる。

そしてその基準は、自分の声のタイプに近いかどうか。要はもっとも聞き慣れた声である自分の声というものは、好き嫌いを別にして無意識的に聞いて安心する声にはなっているらしい。類は友を呼ぶ、と言うか友を好むってことみたい。

恋愛中の男女の甘い時間に、「お前の声が好きなんだぜ」なんて言っておいて、その実、理由は自分の声に近いからってことだったりして。もっと言えば、おかんの声のタイプと一緒ってことも多いのかも。

声にまつわるたくさんの発見をもたらしてくれる回。Yujiさんはなぜか終始テンション高い。しかし、オンラインの僕の声は聞き取りづらい。

2020年6月6日


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