バイリンガル教育を始めるその前に、考えた④ - 現地校? 特殊校?

 長男のキンダー入学を一年遅らせることにするとともに、再入学する時は、日英イマージョンスクールではなく、現地校にしようとも決めました。

 イマージョンスクールを選択した理由は、過去の記事にも書きましたが、一年遅らせることによって、若干状況が変わりました。お友達とはもう同じクラスにはなれませんし、実際に学校のスタッフや先生とコミュニケーションを取り、自分の中で本当にこの学校でいいのかという迷いも生まれました。もちろん、この学校が大好きなご家庭もたくさんあるのでしょうが、私にとってはピンとこなかったし、実際、疑問に思うこともいくつかありました。
 英語と日本語を使って授業を進めるという環境はとても魅力的に映りましたし、他人の長所をを尊重できる人に成長するのではないかとも思いました。しかし、一体どのくらいの先生、スタッフがバイリンガル教育や、イマージョン教育に精通しているのか。カリキュラムなど、学習の目安のようなものなどは、誰がどのような物を基に作っているのかは正直よくわかりませんでした。
もちろん、あくまで「イマージョン」なので、バイリンガル教育に精通していずとも、それぞれの言語を担当する先生が、それぞれの担当教科・学年のエキスパートであれば問題ないのかもしれません。しかし、まだできたばかりの学校ということもあって、私には少々心もとなく思えました。

 また、日本語が母国語の生徒と、英語が母国語の生徒で、それぞれのグループに別れてしまうとも聞いていましたが、確かにその可能性は高そうだと思いました。これは、言語の問題もあるんでしょうが、やはり、家庭の教育、好み、環境などが日本人家庭との方が、共通点が多い=付き合いやすい、話が合いやすい、というのも、理由の一つだと思いました。確かに、居心地はいいんでしょうが、このまま高校卒業までの教育をアメリカで受けるはずの我が子達にとって、本当にイマージョンスクールで良いのかますます疑問に思えました。
この時、私の頭をよぎったのは、日本人が多い現地校に通っていた補習校のクラスメイト達でした。同じ期間をアメリカで過ごしても、英語能力があまり上がらなかったり、なかなかESLを卒業できない子がそれなりにいました。(もちろん、そうでない子もたくさんいました)
 彼らは、駐在家庭だったのでいつかは日本に帰るとわかっていたので良いのでしょうが、我が家は違います。少なくとも、高校3年までの13年間は、アメリカの教育を受けてもらわねばなりません。日本語をどこまでキープできるかという不安はあるものの、どちらかに絞らねばならないのなら、我が家の場合は英語です。親である私たちが、日本に帰る可能性はこの先25年は、皆無です。
息子達は、わからない英語の世界で苦しいでしょうが、どこかで苦労しなければならないのならば、今、してもらうことにしました。頑張れ。息子達。


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