淡彩【花詩ーハナシー】

白い薔薇が散った。 花弁が落ち、私たちの関係もそこで終わった。
私ならあなたを見つめることが出来ると思った。 目を離さないって約束だってしたのに。 あなたは私が思っているよりも理解しがたい存在だったみたい。
私はあなたに中途半端に染まってしまった。 決して許せるわけではないけれど、 許せないと思うほどあなたのことを憎むこともできない。
一体何色だというのだろう? 交わした約束はここで朽ち果てた?
……もうやめだ。何もかもが違ったんだ。 私は散りゆく約束を、花弁を、踏み歩いて往く。 あなたとは決して交わることのない道を。 もう二度と、あなたをこの目に映すことなく。

薔薇は何も言わない。 落ちた花弁を気に留めることなく、只、そこに佇んでいる。

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白い薔薇の花言葉 「約束」「あなたの色に染まる」

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