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【レトロゲーム回顧録】サイドアームズの思い出


サイドアームズとの出会いとゲーメストの購入

 私がサイドアームズに初めて出会ったのは、私が中学1年生の1月か2月頃の冬に1つ年下の後輩の友達と一緒に私が住んでいた隣町にあるゲームセンター巡りをしていた途中で立ち寄った所が、個人経営をしていたスーパーで最初に目に付いたゲームがテーブル台に置いてあったゲームがサイドアームズとの最初の出会いだった。
 最初に遊んだ頃は難しく特に2面の後半に出てくるホーミングミサイルがしつこく自機に当たりよくミスをしたり、センチピードのトリッキーな動きに自分がついていけず、センチピードの動きに気を取られて他の敵の攻撃を受けてミスをしたり、障害物の地形に自機が当たり上手く脱出が出来ずにそのままスクロールアウトして自機が地形に潰されてミスしたりと散々な目に遭い。
 独特なボタン配置にも少し手間取った。サイドアームズのボタン配置は当時珍しい3ボタンで、左のボタンは自機が後ろを向いて撃つショットボタン、真ん中のボタンが自機が前を向いて撃つショットボタン、右のボタンはウェポンチェンジのボタンで素早く武器を変えながら敵と戦っていくので適切な武器が無ければほぼ確実に苦戦してしまう。
 特にゲームの道中でのメインで使う3ウェイショットと前方をフルオートで撃てる弥七もしくは佐吉(佑吉の場合は、自機の前方と上下に撃てるが少し使いにくい)が無いと、前後から次々と攻めてくる敵に対処が難しい。
 対ボス戦には連射は出来ないが貫通力の高いメガバズーカランチャーを使ってボスを倒す等ゲームに慣れていないと何も分からず自機を瞬く間に失い簡単にゲームオーバーになってしまう。
 しかし、サイドアームズはロボゲーのシューティングゲームで、私は合体と戦闘機からロボットに変形するネタは特に好きなシチュエーションで、私は主役機の1Pのアルファ機より、大型の武器を肩で担いで戦う2Pのベータ機が気に入っていた。
 前年の冬ぐらいに自宅の近くの本屋でゲームセンター専門誌のゲーメストの存在を知りサイドアームズの攻略記事が書かれていた事をきっかけにして毎月ゲーメストを買い始めた。
 このゲーメストの購入をきっかけにしてその後、ゲーメストとの長い付き合いになるとは、当時中学1年生だった私にはまだ知る由もなかった……。

1つ上の先輩の友人とサイドアームズ

 ゲームセンターでサイドアームズを見掛けたら最初にサイドアームズを遊ぶ、そうしたら調子良くプレイできる変なジンクスがあった。しばらくたってゲームは個人経営をしていたスーパーからいつの間にか消えていて少し残念な思いをした。
 サイドアームズをきっかけにして、それまで少し疎遠だった私の1つ上の先輩の友人と本作品を通じて親しくなり、様々なジャンルのゲームの事を色々と語り合いながら、最後には良好な友人関係を取り戻す事ができた。
私は彼からゲームの事について良く話してくれて攻略のアドバイスをもらい、一部のボスには安全地帯が存在していて、安全地帯の所でショットガンを使ってボスを倒したり、彼のサイドアームズの攻略における安全地帯等のアドバイスが無ければおそらく1コイン全面クリアは不可能だったであろう。

入荷と撤去に振り回される日々

 その後、サイドアームズを見つける事は中々無かった。たまに運良く近所の駄菓子屋にサイドアームズが置いてあって久しぶりにゲームを遊んだ。当時は立ったまま遊ぶアップライト筐体で1回のプレイ料金は20円~30円で安かったが、アップライト筐体は狭く2人同時プレイはなく1人用でプレイヤーが1Pの2Pどちらかの機体の選択が出来なかった。
 ゲームの腕前は相変わらず下手で中々先に進まなかった。しかも悪い事にゲームの置いている期間が短くしばらくたった後で、再度同じ店に行くと別のゲームに変わっていて残念な思いをした。
 中学2年生の冬に、隣町で個人経営をしていたゲームセンターにサイドアームズは入荷していたが、この時もいつの間にか消えて別のゲームに変わった時も残念な気持ちは変わる事はなかった。
 それから約1年後の中学3年生の冬ぐらいに、私が住んでいる家の近所にあるゲームセンターにサイドアームズは入荷したが、この時のタイミングは悪く高校受験と重なってゲームをする機会が少なかった。
 無事高校に合格してゲームクリアを目指して再挑戦して日々挑んだのですが、程なくして別のゲームと変わってしまって……。
 サイドアームズは入荷と撤去を繰り返され続けて、高校に入学後も時々はサイドアームズの事を思い出してはゲームをクリアできない事に不安と寂しい気持ちだけが積もっていった。

サイドアームズとの再会、初めての1コイン全面クリア

 高校2年生の冬休み時、部活が休みだったので、市内に遊びに行き映画「トータルリコール」を見終わった時に、フラフラと立ち寄った映画館の近くにあったゲームセンターの中で偶然サイドアームズを見つけて懐かしさのあまり他のゲームにも目もくれずプレイ。アップライト画面で椅子に座ってゲームが出来て、2人同時プレイが可能でプレイヤーは1Pもしくは2P選択が可能で私は、迷う事無く2Pのベータ機を選択。                     
 1回のゲーム料金は100円で少し高い値段でしたがゲームと再会した嬉しさもあってあまり気にならなかった。
 この日のプレイは何故か普段よりも自機を失うミスが少なく調子良く進み、もしかしたら今日こそはサイドアームズを全面クリア出来るかもしれないという甘い考えと期待が私の心の中で生まれていた。
 ゲームのプレイ中、私が唯一心配だったのは、各ステージにいるボスを倒した後にパワーアップアイテムであるPowのマークを撃ってウェポンを変えていくが、ゲームを有利に進めるために必要なフルオートの武器が弥七ではなく佑吉が連続して出てきてゲームのプレイ中はそのことがずっと気掛かりだったが、ラウンド9のボスを倒した後にパワーアップアイテムを撃って最後の最後で運よく弥七が出て来た時は少し安心した。
 ラスボスとの戦いはずっと苦戦を強いられて、自機の頼みの綱であった合体攻撃がラスボスの攻撃で外されて自機と武器を次々と失いラスボスとの戦闘中私はゲーム画面に叫びながら。
 「俺だってサイドアームズを1コインクリアしたいんだぁ!!」
 ゲームセンターの中で何度もそう叫んだっけ………。
 私の粘り強い執念の攻撃が実を結びラスボスを撃破する事に成功。念願だったサイドアームズを無事に1コイン全面クリアを達成。
 しかし、サイドアームズを全面クリアしたものの、自機である2Pのベータ機の残機は0、残った武器もショットガンとメガバズーランチャーの2つだけが残り満身創痍の状態だった……。
 サイドアームズを全面クリアをするのに、気が付けば初プレイから約4年の月日が経っていたが、自分にとっては、初めての1コイン全面クリアの感動は言葉では言い表せない喜びと嬉しさで一杯だった。
 その後、サイドアームズが置いてある店があれば、必ず最初にプレイすると調子良く上手く先に進んでいくジンクスはそのままだったが、その後1コイン全面ノーミスクリアができるようになった。

懐かしい先輩の友人と再会、2人協力プレイ、絶対合体!サイドアームズ!

 それから、約15年以上経ったある日、偶然に仲の良かった1つ上の先輩の友人とゲームセンターで再開して、久しぶりに2人でサイドアームズを2人で同時協力して遊んだ。
 彼は、1Pのアルファ機を担当、私は、2Pのベータ機を担当して遊んだのだが、2人揃ってラウンド4であっさりゲームオーバーになった記憶がある。
 
 サイドアームズは、私が初めて、アーケードゲームで1コインクリアできた思い出のある作品で、ゲームを通じて仲良くなった友人もいて私にとっては、たくさんの苦労が詰まった忘れられない思い出深い作品になっている。

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