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たまには現代っ子の集う場所へ チェーン店あなたこなた

横浜喫茶あなたこなた
番外編

【たまには現代っ子の集う場所へ ~チェーン店あなたこなた~】

 この前、今まで私が書いてきたカフェ巡りの物語を読み返した時にふと思った事がある。

(“横浜喫茶あなたこなた”…というタイトルの性質上仕方のない事かも知れぬが)圧倒的にチェーン店の内容が少ないのである。

 私はそもそも人混みが余り得意ではない人間というのもある。

 それに、夕方に行くと必然的に学校帰りの女子高生たちの領分と化しているから。

 だが…実はかなりスタバも好きではあるし、出先で“空腹だが時間がない”という状況によくドトールコーヒーのお世話になっている。

 今回は、比較的色々な所で展開しているチェーン店の事を書きたく思う。

 中には某有名ルームウェア店の展開しているクレープ屋など“チェーン展開ではあるけれど都心部かアウトレットにしかないよな…”と入れていいのか迷ったお店もあるが根が可愛いものオタクが故に書かせていただきたい。



【スターバックスコーヒー】

 このコーヒー店は上陸から20年以上経ても“お洒落なもの”として認識され続けているのは凄い事だと思う。

 元々コーヒー好きだった母の影響で小学校2年あたりにもうスタバに入った事があったが(今の子にしてみれば“別にフツーじゃん”と言われるかもしれない。だが当時はまだスタバは大人の息抜きの場所だったように思う)まだ子供だったのもあり母が飲んでいたキャラメルマキアートを一口もらってかなり苦く感じたのを覚えている。

 高校生になっても余りラテ系やコーヒーの入ったフラペチーノには手を出さなかった。

 実はコーヒーが飲めなくても楽しめる場所である。

 故に積極的に行くタイプではなく、たまたま入る事があればバニラフラペチーノや期間限定モノのお世話になっていたが高2を境に段々とコーヒーが平気になった。

 その時期にここのアールグレイのおかげで紅茶にも目覚めた事を付け加えておく。

 飲む嗜好品に目覚めたのは9割スタバのおかげである。


 ある程度スタバに行くタイプの人間には“自分の中の定番メニュー”があるのではないか。

 これはよくある話だが…頼もうとした期間限定メニューが売り切れになっていた時など、基本あの場所は後ろの列のお客さんが控えているのでしばらく注文に詰まると回転が滞る。

 故に、レギュラーメニューの中から自分の“推し”を決めておくのだ。

 10年ずっとそれが変わらない人間もいるし、数種類ある人もいる。

 私はどちらかというと時期によって変わるが、ここ数年は“ホワイトモカ“というホワイトチョコレートシロップの入ったラテのお世話になっている。

 紅茶の気分の時は先ほど書いた“アールグレイ ティーラテ”の時もあるが。

 ホワイトモカにハマったが故に去年、初めて“カスタム“というものに手を出してしまった。

 『スタバで長い呪文を唱える』と比喩される事もあるが何もそこまで大仰なものではない(と、信じたい)。

 キャラメルフラペチーノというものを先に注文した後、

「キャラメルソースを抜いて、ホワイトモカソースに変更してください」

 と頼む。

 なんでも昔は“ホワイトモカ フラペチーノ”としてメニューに載っていたらしいが今はネットでカスタムを調べてようやくたどり着ける味となってしまったらしい。

 夏場にはお世話になった。


 また、スタバはここ数年で格段に食事系メニューが美味しくなったように思う。

 甘いものもシフォンケーキはふわふわとしているし、季節モノでも果物を使ったケーキは専門店と渡り合える程美味しいものもある。

 しょっぱいモノで、あらびきソーセージと卵のイングリッシュマフィンというのがある。

 レンジで温めればバンズは柔らかくなり、トースターに入れればカリッとする。

 個人的にスタバで食事する時、これが店頭にあると一も二もなくレジに持っていく。


 この店舗は、観光地やレジャー施設の近くには大体出店している。

 だからだろうか。

 テーマパークの常連さんは、甘いものが食べたくなったらここで片付ける事も多い…(園内のお菓子は割高だからかも知れない。グッズにもお金あてたいし)。


【gelato pique cafe creperie】

 ルームウェアのジェラートピケ、はご存じの方も多いかと思われる。

 モコモコとしたシャーベットカラーのボーダー柄のパーカーと、同じ柄の半ズボン…が代表作のライフスタイル・ブランドだ。

 また、ゲームやドラマに絵画など色々なものとコラボしている為年齢問わず着られるものも(実は)多い。

 ルームウェア以外でも、ポーチなど比較的お求めやすい価格のものもあり、それも使い勝手が良い。

 ルームウェアはまだ着た事はないが、ポーチはひとつ所持している。

 “かゆい所に手が届く”作りでジェラピケフリークと呼ばれる方々の気持ちが少し分かる気がした。

 ブランド名に“ジェラート”と名のついているくらいである。

 カフェ事業を展開すればアイスクリーム店もあってもおかしくはない。


 このクレープ屋さんは横浜ではまだ展開されていないので、食べに行こうとなると(自力で行くとなれば)ルミネ池袋まで足を伸ばす事となる。

 公式サイトなどを見ると主な店舗展開がアウトレットなので私が実際に入ったのは御殿場と木更津にあるお店なのだ。

 家族と出かけるアウトレットに行くと言っても、私は食べ歩きや(何か買うとしたら)サンリオショップに立ち寄る事が8割なので…近くのショッピングモールに入るのとやっている事は変わらない。

 妹も(基本的には)家族で出かけても一人行動が多いがここに入る時は合流している。

 彼女は写真を撮るのが上手いので、この“映える”可愛らしさが刺さるのかもしれない。

 期間限定のもので、ジェラピケのルームウェアで繰り返しモチーフになっている白くま、パンダ、テディベアなどをかたどったアイスが乗っかったものもある。

 飲み物類も6月はチェリーのサイダー、秋口はマロンラテなど見た目も可愛らしいものが充実している。

 ここまでメニューが豊富だと初めて訪れる人は困るかもしれぬ。

 個人的におすすめなのがレギュラーメニューの“バターとお砂糖のクレープ”である。

 その名の通りクレープ生地にバターが乗り、砂糖がまぶしてある至ってシンプルな味付けだが、

(ゴテゴテと飾りつけしないシンプルな料理やお菓子が、結局ホントに美味しいんだよな)

 と実感する。

 このカフェが多くの支持を得ているルームウェアブランドのカフェ、というネームバリューに頼らず美味しい本格派クレープを届けている事がよく分かる一品である。


【マクドナルド】

 これを書いている8月29日現在、世間では、

「月見バーガーって、もうそろそろだよね~」

 とちょっとした噂になる頃で人によっては待ち遠しすぎてネット検索のサジェストに“マック 月見バーガー いつ”が入っていると思われる。

 事実、あのテの卵が入っているバーガーが大好きな人間の一人である私もその一人だが月見バーガーの季節に限らず大好きな“推しの”レギュラーバーガ―の話をしたい。 


 私が高校生の頃、“昼マック”というランチセットが始まった。

 平日限定で500円のセットで、その時3種類のハンバーガーがセットメニューとして追加された。

 チキンチーズバーガー、スパイシービーフバーガ―、そしてエッグチーズバーガーだったと記憶している。

 ある日の夏休み、一人でマックに行く事になり最寄りのイトーヨーカドーへ向かった。

 店頭でどのメニューにしようか迷った後「エッグチーズバーガーで」と注文した。

 数分後、深緑のトレイをイートインコーナーのテーブルに置いて座りまずポテトに手を付ける。

 袋を開けてハンバーガーを食す。

 結論から言うと、私の中でいまだに一番好きなモノを問われたらまずこれをあげるほど好みのものだった。

 チーズとケチャップ、ピクルスと味付けはチーズバーガーと似ている。

 スタンダードな味なので外れがない。

 ぷるぷるとした卵が塩味を中和しているので食べやすい。

 卵が入っているハンバーガーはレギュラーメニューの中にも数種類あるが、一番刺さったのはこれである。

 今でもマックに行くと、時々これを頼む。


 話を月見バーガーの季節に戻すが、この時期は月見バーガーと一緒に出るスイーツ類も楽しみのひとつだ。

 一昨年はパイ生地の中に餡子とお餅が入った月見パイ、去年はきな粉のシェイクを頼んだ。

 今年はどんな和なマックが見れるのだろうか。




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