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【雑文:ネットでモノを売ること】

SNSをやっていてここ2年くらい不思議に思っていることがある。

自分の子どもみたいな年齢に懐かれやすい(どうか勘違いじゃありませんように)
私はいま40代なんだけど、たまに通話したりDMでやり取りする相手は同世代少々、あとは20歳以下が非常に多い。
25~39歳くらいの世代がポッカリ抜けてるんよ。

理由うんぬんはさておき、彼ら彼女らと話していて気づかされるのが「こっちが常識くらいで思っていることも先方には大発見だったり」すること。
もちろん逆のパターンもあると思う。TikTokで人気の人とか注目の集め方とかわからんし、教えてもらったら目から鱗ってなることもあるんだろう。

菰田有という人物がいる。
こいつも私に懐いてくれている20歳くらいの子だ。
職業は画家。
最近、ネットショップを始めたというのでチェックしてみると、「いいモノ作ってるのにもったいないなあ。おっちゃんの知識をひけらかしたい!!!!」となったので早速電話した。

EureKa(以下、E)「どーもー」
KOMODA(以下、K)「どもどもー」
E 「見たよ、ネットショップ。香水はいい目の付け所だと思った」
K 「そうなの。評判もすごく良くて」
E 「え? すでに購入者から意見もらってるんだ? それ、ぜんぜん伝わってないじゃん。エゴサして自分の商品のつぶやき見つけてRTしたりしてないでしょ?」
K 「え、うん」
E 「岩下の新生姜の社長とかさ我々の界隈で言うとカメルイさんとかすごく丁寧にやってるじゃん? それで私らも“あー、すごくいいモノ取り扱ってるんだ”ってなるでしょ?」
K 「あ、確かに」
E 「いまネットでモノ売るやり方の基本戦略だと思うんだよね、RTって。なんでかって言うと、食べ物やCBDとかって実際口に入れるまでわかんないじゃん。売ってる本人がいくらすごい言ってても“そりゃ自分とこの商品だからね”ってなる。でも、他者の評価を複数聞いてそれが絶賛してたら欲しくなるでしょ? 実際1アカウントしかフォローしてないのに世間の声として聞こえてくる」
K 「ほんとだ」
E 「あんまりTL汚しちゃうと──って心配もあるとは思うけど、RTって、使うカロリー低いのに効果デカいからやった方がいいと思うんよね」
K 「やるわ」
E 「あとね、ちょっと前にツイートしたんだけど、絶対参考にした方いいのは“ほぼ日”だよ」
K 「え?」
E 「ほぼ日知らない?」
K 「うん」
E 「もしかして糸井重里も?」
K 「知らない」

──世代が違うってこういうこと。だから私たちは会話をするんだ。

E 「ほぼ日って私が知る限り、ネットでもっともキレイに成功した会社かもしれない。数年前に上場したしね」
K 「へー、すごい」
E 「革新的だなって思ったのが、“商品を売るときそこに必ずストーリーを付けている”点。
①ナニかに興味を持つ
②専門家に会いに行く
③自社で開発したくなる
④制作者を探して会いに行く
⑤生産して販売する
──これを全部記事にするんだよね。トークも文章も上手いから、私らは普通におもしろく読んでいただけなのにいつのまにか欲しくなってる。ぶっちゃけだいたいの商品がちょっとお高めなのよ。でも、質が圧倒的にいい。そんで繰り返して購入するうち、“どんな商品だとしてもほぼ日が作るなら間違いない”ってブランド化してくんだよ、自分の中で」

(参照URL:https://www.1101.com/store/ochitsuke/goods/index.html

K 「えー、なにこれ。興味深すぎる。あとで読む」
E 「うん。記事の数やジャンルも幅広いからなにかしら響くのあると思う」
K 「ありがとう」
E 「菰田もさ、商品開発の過程をつぶやいてるからそれも1つの物語になってると思う。でも絶対的に認知度が低くて、本当に届けたい人へまだ届いてない気はするよね」
K 「だねー」
E 「さっきSUZURIのサイトをさらっとチェックしたんだけど、忍者スリスリくん@SUZURI(https://twitter.com/suzurijp)をフォローしてる?」
K 「してないー」
E 「36,000人もフォロワーいるのに人間味を感じるいいアカウントな気がするよ。RTもたくさんしてるし、自分で見つけたいい作家の商品を宣伝してるっぽいし」
K 「フォローしよう」

菰田って、若い子にありがちな生意気さもなくはないんだけど、圧倒的に素直ですごくいいんだよ。

E 「ほかの作家の商品見に行っていいね!つけてる?」
K 「あんまやってないかも」
E 「いいね!付けてくれたらお返ししたくなるのが人でしょ? だから待ちの姿勢ではなく自分からアクションしたって方がいいと思うんだよ。それを繰り返したら、菰田と近い感性の作家がオススメに出やすくなるでしょ、たぶん」
K 「そうだよねー」
E 「ね。マーケティングやプロモーションってなにをどこまでやるかは自分の美意識で決めればいいけど、どんな手法があるか?を知らないままだと選択肢にすら入らないからね。それはもったいない」
K 「知らないことばっかりやー」
E 「といった感じでね、今日のこの会話をnoteに上げます」
K 「えっ?」
E 「商品じゃなく物語を売るの一環ね。私んとこにも“noteの続きはよ”ってご意見がたまに来てて、そろそろ1本書きたい時期になってたし」
K 「いいの? ありがとう!」
E 「こちらこそっしょ。お客さん増えるといいな!」
K 「うん!」

本文:EureKahttps://twitter.com/onnajidesu
会話の相手:Yuu Komodahttps://twitter.com/YuuKomoda_shop

菰田のお店:YUUKOMODA’S ART GALLERYhttps://minne.com/@komodayuuart

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