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新たな中世が訪れる

 習近平がサウジアラビアを訪問して、ペトロダラーはおしまいへ。世界の金融システムが大変革を起こし、旧来の秩序は崩壊。それが現在のアメリカ・EU・日本のインフレの原因なので、なんかやったからってインフレが収まるわけじゃないし、どうしようもない。生活費は上がり続けるだろう。

 生活費が高騰すると言っても、それは物価という貨幣的な現象の問題に過ぎない。モノは変わらない。貨幣によって価格を表示するから高騰するが、物々交換に近い形なら物価水準は問題にはならない。東大の経済学部出て「貨幣経済だからインフレになる」とか言ったらバカだと思われる。バカだと思われるくらいでいい。主流派のマネタリズム、金融資本主義が狂っている。

 少しずつでも貨幣経済とは別の枠組みの経済圏を作っていく必要があるだろう。それは大規模に・集団的にやるというのではなく個々人が細かな工夫をしながら、結果的にそれに少しずつ近づいていくという体裁のものになる。「いざ自給自足!」「新たな村作り!」といっても失敗するに決まっている。経済原理から自由になれるわけではない。潜在的な取引コストや管理コストを無視した理想論はかならず破綻する。

 物々交換というと酷くプリミティブな感じがするが、たとえばまかないでも物々交換に近くなる。労働を提供する代わりに一食食べさせてもらう。クソ政府が税金だの社会保障だの、ゴミみたいなたわごとを言わなければコレでいい。働きたい奴もたくさんいるし人手が必要な会社もたくさんある。バカな税制・労働法制がすべてを妨害している。これからインフレが酷くなったら、実体として物々交換と変わらない取引形態が増えてくるのではないか。そうするとこれまでの刷り込みや洗脳では食っていけないことに気づいた人たちの中から、本来の人類の経済のあり方を思い出す人も出てくるだろう。いまの体制は崩壊していくが新たなものも生まれてくるはずだ。

 

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