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すべてが値上がりする世の中

 ゴールドは先週の末についに1オンス2,070ドルを超えてきた。ゴールドの2,000ドル、シルバーの25ドルという心理的なラインも上回った状態が続いているので、キッシンジャーの死亡がやはり本当だったんだろう、ということが推察されるわけである。UAEの原油取引におけるドル建て取引廃止も手伝って、コモディティの価格は上昇していくだろう。函館でもガソリン価格がまた徐々に上がってきていて、レギュラーでもリッター170円をまた超えようとしている。

 野菜の価格は若干落ち着いていて、ブロッコリーは一時期1個300円を超えていたがまた120円くらいまで下がっている。白菜は高い。キノコ類はずっと安定して安い。鶏卵も購入制限がなくなって、ふつうに店頭に並んでいる。ジャガイモやサツマイモは安い。袋に大量に入って200〜300円で売られている。糖質が多いのであまり大量には食べられないが、軽く洗ってふかすだけで食べられるので日常食にも備蓄にも便利である。

 一方で日用品は非常に高くなった感じがする。先日ジャガイモの芽を取るのにピーラーを買おうと思ったら、どうということもないふつうのピーラーが800円くらいしたので驚いてしまった。ほかにもホームセンターなどでアクリルやプラスチック製の収納ケースやカゴなども高い。ホテルの宿泊料も高い。一昔前は8,000円くらいで泊まれたホテルの値段が倍くらいになっている。清掃もたまにでアメニティもセルフになっているので、実質的な値段はさらに高くなっている。

 こうなってくるともともと相対的に価格帯の高い店や商品が割安に感じられてくる。最近ははちみつやメープルシロップが安く思える。函館から車で30分ほどの七飯町の道の駅で売られている様々なはちみつは、100gで2,000〜3,000円くらいするものがあるが、いまそれなりの値段を出して見合う品質のものはこれくらいしかないような気がする。はちみつはヨーグルトに混ぜたり、生姜をすりおろして生姜湯にして飲んだりする。

 ゴールド価格はまた上下を繰り返すだろうが、大きな流れとしてはコモディティ価格は上昇していく。インフレというよりは不換紙幣の終わりで、貨幣よりも実態のあるモノやサービスのほうが価値があるという当たり前の事実に回帰していくだけだろう。

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