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済民堂徒然日誌

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新たな経済論を生み出すための文化・歴史・人類学を考察する記事をまとめたマガジンです。
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2024年2月の記事一覧

日本の歴史を考え直す その7 土偶を読むを読むを読む(まだ読んでない)

 前回の記事で紹介した竹倉史人氏の「土偶=縄文人が食べていたものがモチーフ」説は、いろい…

日本の歴史を考え直す その6 土偶の謎

土偶はなぜ欠損しているのか  縄文時代の話をする上で絶対欠かせないのが土偶だ。土偶は必ず…

日本の歴史を読み直す その5 縄文人の暮らしのあとを辿る

 函館には世界遺産に登録されている縄文時代の遺跡があり、先日そこに行ってきた。  北海道…

日本の歴史を考え直す その4「多極化時代の日本」

 なぜいまさら日本の歴史を考え直さなければならないのかということは、アメリカ覇権の衰退と…

日本の歴史を考え直す その3「松前紀行その2」

 松前の観光サイトには「松前は小京都とも称され・・・」というようなことが書いてあって、北…

日本の歴史を考え直す その2「松前紀行その1」

 前回の記事では「ではいつ日本が始まったのか?」などと思わせぶりな結語で締めくくったが、…

日本の歴史を考え直す その1  

 ここ数日、ひたすら日本古代史の本を読み漁っていた。  歴史というと、インテリにとって最も鬼門となる分野だ。なぜなら大学で教えられていたり研究されていたりする歴史のほとんどがマルクス主義に毒されているからで、いわゆる良い大学を出て、高い学歴を持っている人ほどそれに深くハマってしまっている。もちろん、史学会も最近はようやくマルクス史観を批判する方向に動いており、大学に所属する研究者が書いたもののなかにもはっきりと「マルクス主義の悪影響を脱却しなければならない」という趣旨のこと