日本の歴史を考え直す その9 歴史を見る大きな視点
歴史や神話を勉強しようと思い立って関連する本を読み始めてみても、出来事や史料、固有名詞の羅列とそれに関する学説の展開が続き、なにが問題になっているのかよくわからないままに挫折してしまうことは多い。専門書と呼ばれる部類に入る本を選べばそういうことになるし、一般向けに出されている本ならいいかと言えば、今度は「昔の人も大変だったんですね」とか「こういう精神は守らなければなりません」みたいな教訓めいた、説教くさい話になりがちで、今後の世界や社会の動向を考察する土台となるような知見が