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本で届けようとしている時点で人口の半分以上は切り捨てている

本で届けようとしている時点で人口の半分以上は切り捨てている。1ヶ月に1冊も本を読まない人が半分くらいいるのだから。

平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要↓
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/r1393038_02.pdf

これによると「1か月に大体何冊くらい本を読むか」という質問に対し、 「読まない」が 47.3%,「1,2 冊」が 37.6%だという。それにそのほかの調査なども見ると、読む本は「漫画」や「小説」などが圧倒的に多いようだ。つまり自然の価値を伝えようと思ったところで、「本」という手段を選んだ時点で、多く見積もっても人口の7割程度は対象から削られてしまっているように思える。

(年収300万未満で低学歴だが見た目はハンサムな20代男性が結婚情報サービスで200連敗したという話をうけて)
彼に向いている婚活の方法は、同窓会や友達の結婚式の2次会、街コンなどに積極的に参加し、いい人を探すことです。引っ込み思案でそんなことはできないと言うのなら、既婚の上司や先輩、親戚の(世話好きな)おばさんに頼んで、誰かを紹介してもらえばよいのです。若くて性格もよくてイケメンといえるほどの好青年が、システムマッチングを使う結婚情報サービスを選ぶのは、最初から負けるとわかっているゲームを選んで勝負するようなものです。

ちきりん『マーケット感覚を身につけよう』

この本では成功の鍵は「市場の選択」であるという。ただ、本という媒体を選んだ時点で、限られた人しか訪れない市場を選んでいるとも言える。

出版社は本を売っているのだが、「ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である」の格言のとおり、本を売っているとは考えないほうがいい。本という手段で誰にどういう価値を届けているのかを問うたほうがよいのではないか。

もしかしたら、その価値を届けるには、本ではなくyoutubeだったりnoteだったりのほうがよいかもしれない。もちろん選択する市場は一つでなくてもいいのだが。

出版=publishとは公にすることだが、こう考えると出版といってもなかなか公に届くものではなく、そこからテレビなどに拡がっていって、ようやく公のものになるように思える。

自分たちは誰にどんな価値を届けているのか(届けたいのか)、そのためにはどの市場を選択するべきなのか、今一度考えてみたくて、この文章を書いてみた。

個人的には本というメディアが大好きなのだが…。

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