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マルチタスクに悩むことをやめたらとても楽になったお話

noteを開いていただきありがとうございます。BIのエンジニアとパーソナルコーチをしています、サキです。今日は、「人間にマルチタスクは(ほぼ)不可能だし、悩みのマルチタスクは本当にやめたほうがいい」って私が思っているというお話を書きます。

※ここでのマルチタスクは、お仕事や日常生活で発生するタスクに一度にたくさん取り組もうとすることを指します。ながらスマホ、ながら運転のような、そもそも危険が伴うことは、できるできないではなく安全のためやめましょう…!

そもそもマルチタスクとは

もともとはIT用語で、コンピューターのCPU(人間で言うと脳)を効率よく使うための仕組みです。最近のコンピューターは複数のCPUを持っているのが当たり前ですが、はじめは一つだけでした。その一つを効率よく使うために生まれた考え方です。

みなさんも、ノートPCで「Chromeと、Slackと、Photoshopを開き、ついでに音楽もかける」みたいなことを普通にされていると思います。するとだんだん処理が遅くなったり、PCが熱くなって、ついには画面が固まる…ということがありますよね。

マルチタスクができる仕組みになっていて、そもそもCPU(脳)を複数持つPCでもそうなるのに、脳が一人一つしかない人類にはマルチタスクなんてめちゃくちゃハードルが高いと思いませんか?

人がマルチタスクしようとすると起きること

一言で言えば、前のタスクを思い出す時間、次のタスクに切り替える時間(オーバーヘッド)が増えて著しく効率が落ちます。はい。もう心当たりしかありません。

一つ目のタスクにちょっと取り組んで、他のことを思い出してそちらに移って、なにやら急ぎっぽいチャットがきてそれに返信して、もともと終わらせたかったことはなんだっけ…と一瞬わからなくなったりして。その結果「あれ今日は何をしてたんだっけ」という虚しさが襲ってきます。

洗濯物をやっつけよう!と思っていたのに、洗い終わるまで他の家事をしていたらそのまま忘れ去ってしまい、お風呂に入る時にやっと思い出してショックを受けるみたいな感じです。(この問題は乾燥機付き洗濯機で強引に解決しました)

さらに、このマルチタスクを「悩むこと」に発揮してしまうとめちゃくちゃ厄介です。一つ気になることがあり、それが未完了のまま次の悩みがでてくると、それらの悩みを切り替えながら「う〜〜ん」と考え込んでしまって、自分が何をどうしたかったのかよくわからなくなります。

そうすると、いつも終わっていないことがある感じがして気持ち悪いですし、悩みは次第に増えて五条先生ばりに領域展開してきます。(領域展開って言いたかっただけ)

解決策は人によるかもしれないのですが、私なりの策を2つ書いてみます。

解決策1:シングルタスクの連続を目指す

仕事でも家事でも悩みでも、一つずつ取り組むのが一番早く片付けられる説を私は信じています。マルチタスクは諦めて、シングルタスクを繰り返している状態になるべく近づけることを大事にしています。

といっても、こんな単純なことの積み重ねなのですが・・・。
 ・資料を作っている間はチャットを見ない
 ・全部の素材をキッチンに出してから料理を始める
 ・テレビをつけたまま何かをしない(ついにはテレビを捨てました)

どうにもできない場面もありますが、自分がコントロールできる範囲で、この時間はこれしかやらないという地味な決意(!)を繰り返しています。

その上で、シングルタスク一つ一つの時短を本気で考えることで「ぱっと見マルチタスク」のような動き方ができるのかなーって、思っています。

解決策2:ラスボスを特定する

「どーーーーーーーしても気になる!頭から離れない!」っていう、タスクやお悩みのラスボスがいるときは、それが頭の片隅にあることで常時マルチタスク状態になってしまいます。こうなると、目の前のことの効率も落ちるし、ラスボスは依然として鎮座しているしで、しんどい気持ちになります。

「私はこの仕事がすごく気になってる」
「この予定に今からめっっっちゃ緊張してる」
「あの準備が間に合うのか不安に思っている」

そんなラスボスがいるときには、それをまず自覚して、いま自分は何かできるのかを判断しています。

何か準備や対策ができるなら、それに取り組むことで安心につながると思いますし、そうでなければ、せっかくの脳の容量を「どうにもできないこと」に費やしても仕方がないと割り切ります。

さらに「私、実はいまこれが気になっています」って家族や同僚に伝えておくのもかなり有効です。ちょっと上の空でも「あ、あれ気にしてるの?」と気遣ってくれたり、何かアドバイスをくれたり、そっとしておいてくれたりすると思います。

マルチタスクができないのは能力のせいではない

これがわたしなりの結論です。マルチタスクができないのは仕方ないんです。私たちはたった一つの脳でよくがんばっています。一つずつならきちんと処理できるのだから、不得意なこと(マルチタスク)をがんばらず、できる土俵に持ち込みましょう!

今の自分、悩みのマルチタスクしてない?なんて、セルフコーチングもたまにしてあげてください。

おまけ

あなたのPCもマルチタスクで疲れているかもしれません。たまにはアプリを全部終了して、電源を切ったり再起動してリフレッシュしてあげてください。また元気に動き出すと思います!!

このnoteで、あなたの気持ちとPCの動作(笑)が少し軽くなったら嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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