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LUMIX G9PRO を買ったからって、『MFT機の完成形』と呼ばれる G99 を手放すわけないじゃない!

ども、ミツハシです。
G9PROを購入して3ヶ月が経過して、G99との違いも把握して両機をうまく使い分けながら日々の撮影を楽しんでいます。
もっとも、基本的な操作は大きく変わらないので実際の撮影ではそれほど気にすることはないんですけどね。
逆に言うとG99の上位機種であるG9PROがあれば、G99の出番はなくなるはずなんですが……ということで、今回はG9PROを購入したことでG99というカメラの本当の姿が見えてきたというお話を書いていこうと思います。

LUMIX DC-G9 / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

G9PROがG99の上位機種たる所以

G9PROとG99、どちらもLUMIXの中ではスチル性能を重視したGシリーズにカテゴライズされています。
その中でG9PROはコントラストAF+DFD時代のハイエンドモデルで、G99はミドルクラスモデルという位置付けとなっています。
基本的なボタンレイアウトはほぼ同じなので、使い分ける上で撮影で困ることはあまりないのですが、大きく違うのは画質だと思っています。
画質の違いはRAW現像をしていると顕著に感じられるのですが、例えばコントラストをトーンカーブで強くしようとすると、G99の方が振り幅が大きくなります。
特にG9PROはG99に比べてハイライト側の色情報が多いのか、あるいは有効画素数の違いからなのか、ハイライト側を持ち上げる時は本当に微小にしておかないとエラい事になります。
それと、G99では常用できるISO感度は1600までと感じていたんですが、G9PROは3200までならノイズを気にせずに使うことができました。
こう考えると、G99を使っている場面でもG9PROがあれば十分に賄えるといえます。
事実、G9PROでスナップ撮影をしていてもストレスは感じませんし、むしろ快適に撮影できてます。
それでも、やっぱりG99を使いたくなる場面があって「あぁ、G99いいなぁ」と思うことが多々あってG99を手放せないでいます。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

G99 が『MFT機の完成形』たる所以

G99がMFT(マイクロフォーサーズ)機の完成形であるから、手放せない。

これがG99がこの記事の核心で、最も伝えたい事です。
G99がMFT機の完成形ということに異論反論があると思いますので、その根拠を挙げていきます。

1:小型軽量である

今やフルサイズ機ですら「小型軽量は正義」みたいな事を言われる中で、小さなセンサーサイズを搭載しているマイクロフォーサーズ機こそ小型軽量化しやすいのですが、単純に小型化すれば良いということでもないんです(この点を言及しているカメラ系ユーチューバーはいませんが……)。
カメラボディが軽すぎると大型レンズ装着時に重量バランスが悪くなり、撮影中の疲労度が高くなるだけでなくシャッターブレの原因にもなります。
小型化も度が過ぎるとグリップの悪さにもつながるので、適度な重量とサイズが必要となります。
このハンドリングと重量バランスを損なわない程度の小型軽量化を実現したのがG99です。
LUMIXが出しているマイクロフォーサーズ用の単焦点レンズは、小口径で写りの良いものが多くG99との相性は抜群です。
「小型軽量は正義」とするならば、G99は「カメラ界の絶対正義」と呼ばれるべきカメラだと思うんですが……その点どうなんでしょうね、カメラ系ユーチューバーさん?

2:高い汎用性

あまり知られていない事なんですが、G99ってオプションでバッテリーグリップを装着できます。
最新のファームアップウェア搭載モデルでしたら、トライポッドグリップ装着も可能です。
こうしたハード面の拡張性だけでなく、スチル機という位置づけながら4k30Pの動画も撮れる性能を有しており、画質にこだわらない動画でしたら十分に使える性能といえます。
明らかにLUMIXユーザーではないカメラ系ユーチューバーからは、G99をエントリーモデルと紹介されがちですが、メーカーがミドルクラスとするだけの性能はしっかり有しています。
G9PROに比べて認識AFが顔認識しかないG99ではありますが、人物撮影に全く使えないわけではありませんし、AFSでのピント精度の高さはG9PROに遜色ないレベルですので、オールラウンドに撮影できる性能は十分にあり、さらにバッテリーグリップやトライポッドグリップを装着してスチル・ムービーどちらでも拡張できるというのがG99の長所の一つとも言えます。

モデル:アクア様 LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.4ⅡASPH.

G9PRO と G99 の使い分けについて

基本的にG9PROはポートレート撮影、G99はスナップ撮影という使い分けをしています。
G9PROを購入するきっかけはポートレート撮影時に人体認識AFが必要だと感じたからなので、ポートレート撮影でG9PROを使うのは当たり前のことではあるのですが、たまにスナップ撮影でも使っています。
スナップ撮影においてG99とG9PROを使い分けるポイントはハッキリあるわけではなく、荷物を軽くコンパクトにしたい時はG99を使うことが多いくらいで、どちらを使うかは「その日の気分」で決めています。
逆に言うと、ポートレート撮影を除いてG99とG9PROに性能面での明確な差を感じていないということでしょうし、それはG99がMFT機の完成形であるという証拠でもあるといえます。
個人的にはG9PROのシャッター音が好きなので、G9PROの方が撮影中のテンション高いかもしれません。

LUMIX DC-G9 / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4ⅡASPH.

おわりに

今回も note に書いてきた記事で一貫して書き続けている「自分の用途・目的に合った性能のカメラとレンズを購入する」ことの大切さを再確認する内容となってしまいましたが、これはLUMIX機を使っているからこそ気付けたことだと思っています。
今の自分にとって、G9PROとG99が一番しっくりくるカメラなんだとは自覚してますしLEICA DG レンズも気に入っていますので、フルサイズ機であるSシリーズに移行することも追加で他社カメラを購入することも当分はないと思います。

これだけの写真が撮れるG99とG9PRO、そしてLEICA DG レンズを手放すわけがないじゃない!

モデル:hayu 様 LUMIX DC-G9 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.

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