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「おい、お前! LUMIXユーザーのくせにLUMIXのこと何も書かないじゃないか⁉」と言われそうなので、そろそろ惚気ます。

どうも、ミツハシです。
いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今回はいつになく長いタイトルになりましたが、そういうことを書いていこうと思います。
これまでの記事で書いてきたつもりだったんですが、改めて「LUMIXの好きなところ・まとめ」みたいな感じで書いていきます。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

LUMIXは「ちょうどよい」

まずは機能面のお話です。
LUMIX機はS5Ⅱが発売されるまでDFDとコントラストAF(AF:オートフォーカス)を組み合わせたAF方式(空間認識AF)を採用していました。
これはセンサーが取り込んだ画像から測距する方式で、演算処理に時間がかかるものの正確なピント合わせが可能でした。
確かにカメラ系ユーチューバーは声高に「LUMIXはAFが遅い」と叫ぶのは一理あります。
まぁ、事実ですし。
では実用でも害を及ぼすか? と言われると、そうでもないんです。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

電源入れてパッと構えてシャッター半押したらピント合掌……というのは苦手ですが、カメラを構えて構図を考えていたら「こんなもん?」って感じでスッとピントを合わせてくれるのが、空間認識AF時代のLUMIX機です。
今は位相差AFも組み合わせたAF方式を採用して、合掌速度は格段に上がりましたが、それでも他社カメラと比べたら「普通」程度だと思います。
手振れ補正機能も優秀ではありますが、マイクロフォーサーズの雄であるOMDSも手振れ補正は優秀ですし(OMDSはボディの手振れ補正が強力すぎてジンバルに搭載する際には補正を弱める必要があるとか、あえてレンズに手振れ補正を入れていないという逸話があるほどです)、最近では6段の手振れ補正は当たり前となっている中、LUMIXの手振れ補正は優秀だけど……という感じです。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

では、機能面から見たLUMIX機の長所というのは、特筆した性能ではなくバランスの良い性能という点だと思っています。
LUMIX機と他社カメラの決定的な違いは、撮影における主体が撮影者かカメラかで、LUMIX機は主体を撮影者に置いていると思うんです。
それは撮影をカメラに依存できるかと言い換えてもいいんですが、LUMIX機で撮影していて楽しいのは、撮影に関する設定や操作を行いながら撮影できることだと思っていて、それはボディのボタン配置からも窺えます。
つまり「撮影はカメラという道具を操作して行うもの」というのが、LUMIXの哲学といえると思います。
ちょっと物足りない性能も、撮影してみると痒い所に手が届くというか必要不可欠な感じで、撮影中のストレスはほぼありません。
この「ちょうど良い」性能が自分で撮影するという体験に繋がり、結果として楽しさとなっていると感じています。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 Ⅱ ASPH.

LUMIXは「綺麗」

LUMIX機が位相差AFではなくコントラストAFを採用した経緯として、センサー面に測距センサーを埋め込み、画質の劣化を招きたくないからだというのは有名な話ですが、それだけLUMIXが画質にこだわっているということでもあります。
事実、画質の良さはスナップ写真でも実感できますし、ポートレート写真でのスキントーンの滑らかさは流石「生命力・生命美」を謳うLUMIXならではと言えます。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 Ⅱ ASPH. /モデル:saya様

私は LEICA DG レンズを使っていますが、このレンズとLUMIX機との組み合わせが気に入っているからこそLUMIX機を使っていると公言しており、もはやこのシステム以外で撮影することを考えられない程です。
本家LEICA の10分の1の予算でそれに並ぶ画質の写真を撮れるLUMIXだから、フルフレーム機と伍することもできると思っています。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.
LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.

また、LUMIX機の画質で特筆すべきはモノクロの美しさです。
LUMIXのモノクロ処理はモノクロフィルムの粒状性を研究し、他社カメラの電子的なグレインエフェクトと異なり、ケミカルなフィルムに近づけるためにランダムなグレイン処理となっています。
ですので、フィルムカメラ時代のモノクロプリントをご存じの方には懐かしく、それ以降の世代の方にとってはフィルムライクに感じるモノクロとなっています。
私も不意に「あ、ここはモノクロがいいかも」と思う時に、よく使っています。

LUMIXは「相棒」

LUMIXを使う理由として、過不足のない性能と誰でも使いこなせる操作性、マイクロフォーサーズセンサーの限界領域まで引き出す画質が挙げられます。
現行のLUMIXはフルフレーム機とマイクロフォーサーズ機をラインナップしていますが、マイクロフォーサーズ機の場合は上記の特徴に加えてセンサー起因の暗所の弱さやISO感度を上げられない事もあるので、更に設定を考えなければなりません。
そういった事を考えると、おそらくカメラの性能に依存して撮影されたい方には向かない機種だと思います。
最初のLUMIX機であるG99を購入して1年を経過し、昨年末にG9PROを購入して現在は両機をシーン毎に使い分けていますが、どちらも相棒としてこれからも使い続けようと思っています。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 Ⅱ ASPH.

最後にLUMIX機を使って感じた弊害を一つだけご紹介しますと……あまりに自分にマッチしすぎて、他メーカーのカメラに一切興味を持てなくなったのは、良いのか悪いのか……。

今後の創作活動をより良いものにするために、皆様からのご支援をお待ちしております。