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エアロゾル感染(エーロゾル感染)とは

新型肺炎に関して,中国政府が正式に「エアロゾル感染(エーロゾル感染)」の可能性を認めました。ただ,この「エアロゾル感染」については検索しても,いまいちなんのことわかりません。

そこで今回は,「エアロゾル感染」について本当に簡単にではありますが,まとめてみたいと思います。

エアロゾル感染とは

エアロゾル感染とは,エアロゾルを介して感染していく経路のことですが,検索などをしてもあまり情報は多く出てきませんし,これだけだと何のことやらわかりません。

そもそもエアロゾル(aerosol)とは何かということは,日本エアロゾル学会のHPに詳しい説明が掲載されています。要するに「気体中に浮遊している微小な液体または固体の粒子」ということのようです。生成過程によって,粉塵やミストなどとも呼ばれます。

飛沫よりは軽いけれど,空気よりは重いという認識でいいと思います。

空気感染との違いはなにか

このエアロゾル感染は空気感染と混同してしまいがちですが,別のものと考えておいた方が良さそうです。空気感染のように長期間・広範囲に感染が拡大するものではなく,「病院内のような限定空間において空気感染のように広がるもの」と考えておけばいいかもしれません。日常生活の中でどうこうというより,病院内や部屋の中などの閉鎖空間で感染者の治療にあたる医療従事者にとってより注意すべき事態なのだろうと思います。

有効な対策とは

ウイルスが空気中に浮遊する期間は,空気感染が「長期間・広範囲」なのに対して,エアロゾル感染は「(空気感染より)短期間・限定的範囲」ということです。対策としては,まず換気をすることがとても重要だと思います。

まとめ

エアロゾル感染(エーロゾル感染)について,簡単にまとめてみましたがいかがだったでしょうか。人間は未知のものに対して必要以上に恐怖を感じてしまうものですから,適切な知識を得て冷静に対処したいものですね。

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