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終業式がひけてその足で実家に帰った。次の日は街で友達と遊んで、昨日は野球の応援に行った。もちろん監督で入るわけではなくて、名前だけ入っているブラスバンドの副顧問で、何かを教えるではなく暑気あたりで倒れる子がいないか(もちろん自分の身の方が心配だったけど)、林間学校の引率に出てしまった上の人の代りの、まあお守りだった。
講習を抜けてきた高3の、もう引退した子が金網にはりついて黄色いメガホンをぶっ叩き楽しそうに野次を飛ばしていた。ちょうど今見ているアニメに出てくるヴァイキングたちのようだと書こうとしたけど、それにしては線が細い。肩にかかったうねり髪はすこしそうらしい。褪せた青いTシャツの肩のあたりの破けているのははなからそうなのを買ったんだろう。腹の表のプリントを見て言った。
「みのミュージックみたいだね」
「うん」
「これ、誰?」
「ジミヘン」
「へえそう」
「それ、ミツメ?」
「うん」
「ペイヴメント(たしかそう言った)で見たけど、かっこよかったよ超」
「ふうん」去年作った夏のプレイリストを回しているが、あんまりしっくり来ない。住む街が変わって、あんまり綺麗になりすぎからか。新しいのを組み直せるほどには新しいお気に入りを見つけられてはいなくて、だから仕方なく回し続けている。
西国分寺を出たあたりからこれを書いている。武蔵境の鉄橋は無くなったのじゃなかったか?親子が上ってカメラを構える影絵が過ぎていったのだけど…
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