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雛子はしきりに首をさすって、痛い痛いと子供のように騒いだ。 「身体よじって後ろばかり見…
「その代わり嵐になっては仕方ないだろうけど」 インターホンが鳴った。定期便の水が届いた…
寺には南国らしく蘇鉄が植わっている。莉佐は通りを抜け、蔭めいた細い路に入った。 莉佐…
「雛子さんに仕事を止すよう言ってくれないか」省吾は次の酒を注いだ。風の音のないのを不審に…
波打際までせり出した崖の風穴を、手伝いに抜けた先が月の濱であった。鹽の路が弓なりを掻い…