この世界で一番の夜に

2024.5.3
Kolokol 6th Anniversary ONEMAN SHOW
「Beyond the Horizon」
at SHIBUYA CLUB QUATTRO


6周年の門出を祝う新たなSEとともに、Beyond the Horizonの幕が上がった。
登場した瞬間、新衣装がかわいすぎてオタクがさっそく崩壊。
ざわざわしてた。私も。
開幕曲はKolokol的にはおいしくない?が快晴のこの日に相応しいSundance☀
なんとなく予想はしていました。
太陽、日が昇り、新しい世界がまた始まる。
新たな始まりの物語。
みんなの手が挙がりきった後にはいきなりの新曲で会場の度肝を抜く。
MVも公開されたまるで争いが終わった優しい世界。
「争いもなくて悲しみもない世界」
そんな夢物語のような、歌詞から繋がりを感じられる、ありふれた日常という魔法。
普通って魔法なんだよな。
変態クラップ👏に新たな仲間入り。
みんなできてたのすごいよね。さきちゃんのおかげ?

さてワンマン前日に公開された佳凪きの西成noteをお読みになっただろうか。
ギャップ萌えの話、ここにて伏線回収。
晴れたあとに唐突に吹き付ける突風と降り注ぐ雨。
温度差。
しかしこの熱気の中でもこの曲は進化を魅せる。
これでMIXがバチバチなのもギャップ萌え、なんですよね。しっとり系なのにとずっと思ってる。(めちゃくちゃ好きなのでオタクは叫んでください)

そんな上昇気流マシマシの次に鳴ったイントロはこの日イチと言っていいほどの歓声が。
やっぱりみんなバチバチ系楽曲好きですよね。
てかRebellionて本当に良い曲なんですよ。
前々回の長文記事で解釈をした結果、個人的に解像度が上がっていたので、ここでやるとは!というのも相俟ってめちゃくちゃ良かったですね。
跳ぶのと曲終わりの振り(指差し)が好きで、Kolokol曲の締め方三大好き好き楽曲のひとつです。(あと2つはFragmentとStory Line)

そして夜空に浮かぶ星が霞む。

嵐の後には……
先の対バンシリーズで披露され、育っていった感はまだちょっと弱いかもですが、新しい武器として磨きがかかり続けていた曲のひとつだと思います。

「おーおー」を熱唱するオタクたち、マジで好き。
さきちゃんが歌ってね~と言っていたのをここでみんなちゃんとやるのを見てどこか満足げな様子。

正直Pale→Afterは刺激が強すぎてトリップしちゃいそうになるんですよね。
この他にない、というつなぎで秀逸です。

まあここまでの6曲が本当に秒で終わりました。
攻め攻めやな、という印象で、もともと東阪それぞれのコンセプトが夜🌃と昼🌅なのかな~とかぼんやりと考えていたので、若干の得意顔になり腕組みしつつも、留まることなくぶっ放される楽曲たちに会場も私もボルテージは既にMAXでした。
ああたのしい、自然に口から漏れていました。

そして始まる、まんがタイムきららタイム~MC~

さっきまであんなにギラギラしていた少女たちが穏やかに話し始めるとそこは戦場から平和空間に。

「未来を歌った曲」
そう言って披露されたのは新曲のクリアフレア。
こんな序盤で!?
とAlchemyさながらの顔つきで思っていましたが、やばいな、とも。
配信された曲を聴いていたときから、これ会場で聴いたらしんじゃうなと思っていて、しかもなんといってもこんな快晴のような空の日に。
clear(か、どうかはわかりませんが)の雰囲気に合う透き通ったような4人の歌声。
この歌、やばいんですよ。
きのちゃんのクリアボイスから始まり
0:58「ゆえに」から始まる高橋あきほパート。
この曲について”解放”と印象を与えられていたのですが、さきちゃん、あきーほの新境地、こんちゃんが抑えていた力を解放したような、ギア5th的な圧倒的な力強さ。天にも昇り届き響くその歌声はまるで我々の苦しみを解してくれるような透明で純粋な美しさが孕んでいました。
ちょっとテンポが速くて歌うのも難しそうなこの曲をここに持ってきてくれたことへの感謝、感激、雨、霰、スコール。
心がクリアになったような、浄化、カタルシス。
絶対泣くわ、まあでもこういうとき泣かないから泣かんやろな、で、泣きました。

Until The EndはKolokolのオタクにも他のオタクにも実は隠れファンが多い(私調べ)楽曲(なはず)です。
全曲の中で一番暗いんじゃないかというくらいのしっとりしたこんちゃんの低音ボイスから始まり、曲が進むにつれて上がっていくEDM調のテンポ、オタクのテンション。
曲としては短いし、メロディに目が行きがちなのですが、実は歌詞が含みを持ったような重要な鍵(と思っています)。
「この歌を覚えていてほしい」
この歌、これが次のLullabyという解釈だったのがそう思わせてくれるようなつなぎ。
Do Do Da Lu~🎶がどこかしこから聞こえてくるのも良かったですね。
ララバイは藤本さき振り完コピガチ勢(ない界隈)なので手拍子すらしない斜構ぶりなのですが、わりと他のオタクが好きな印象が強い楽曲のひとつです。
意外に難しいというか、まあどれもそうなんですがKolokol以外が歌っても意味がないような、Kolokolだからこそ、みたいな曲の代表的なものかなあと捉えています。
わりと多い頻度でやりますが、特別なときに光る一手、のようなもの。

か、ら、の、、、、


It’s like a fairy tale.

なんでと言われても説明ができないのですが、私はこの曲が一番好きで、ずっと奥底にある原始的な感覚、本能的にこの曲を好きになるべく存在していたと言っても過言ではない、そんなおとぎばなしを信じてみたくなるんです。ロマンチストなので。
てかいつ以来だよ。
記憶にあるのは去年の関西ツアー大阪ですが。
まさかね。
絶望的な歌詞で始まるのですが、「未来への橋」「希望の光」など、随所に散りばめられた未来への唄。
まあ盛り上がるかと言われればあれなしっとり聴かせ系ではあり、対バンでやるかと言われたら多分やらないのですが、いいんです。今日、このときに聴けたので。イントロの瞬間に僕たちはあと何回ガッツポーズをするんだろう。
バラードとか敬遠されがちだよね。
別にバラードだからとかじゃないんですが、とばさないで聴いてくれたら私が喜びます。
というか実は皆さん好きでしょ。
Kolokol始まりの曲。

絶望では終わらせない。Dead Endじゃないよ。
奇跡も魔法も、未来もあるんだよ。
前半のPale→Afterが始解なら、
このDead→Insomniaは卍解、ということになります。
いつから現実だと……………。
(締めの振りの前が少し変わってたのは幻……?)

Insomnia、いいですよね。

いいですよね、Insomnia。

Lullabyから受け継いだ眠れない夜に踊り明かすこの感じ。
2Aのあきほ→きのパートが本当に好きなんですよ。
ここのあきほちゃんちょっと遊ぶというか、クセのようなものを織り交ぜてくるのが本当に良い。
(高橋推しなんですか?)

そして終わりの唄Fanfareがここで放たれます。
ここではまだ終わらせないというメッセージか。
この歌も魂を昇華させてくれるようなこみ上げるものがあります。
終わらない。まだ終わらない。
ワンマンのインタールード、本当に素晴らしいんですよね。
音楽に関してあの音がとか楽器の~とかはてんでダメなので言葉で紡ぐしかできないのが本当に悔しい。

初披露のときからなぜか皆が踊っていたCheers To Me🥂🍻
この夜に乾杯。
みんなに乾杯。
祝福。
「おーおーおー」流石に爽快感ありました。
2,3回しかやってないはずなのに既に完成されてるのなんなん?(褒めてます)
チアーズ終わりからBRAVADOイントロの流れは音のつなぎ的なあれなのかすごく良くて、新しい発見。
私もあなたもひとりでは生きていけないからここにいる。

いる。

りる。

リル。(ゴージャス🌏🏴‍☠)

これも革新的な曲で今までのKolokolにはなかったようなボーカロイド的一作。
文字が溢れるMVなんかもイメージがつきそうです。
入りのあきーほがちょっとズレたのがかわいかった。
むずいよね、多分。
そして唐突にゼロイントロで始まるもんだからオタクの反応速度も要求される。wao
オタクのそういうところ、本当に好き。
自由に遊べそうな余白だらけなのでいろいろ楽しんで行きたいですね。

沸き系はない系?大阪系?とか思ってたら後ろを向き出した4人。
アライグマが大暴れでオタクの盛り上がりもピークに。
跳べ叫べ歌え踊れ。
いつでもたのしいRascalがさらに楽しい瞬間で瞬く間に終わると、アルバムFractalさいごの曲Signeにバトンが渡された。
西羅和貴はここまで見越していたの??????
尾田栄一郎????????????
というのは後付けで振り返ったときの感想で、リアルタイムでは頭が真っ白になるほど見入って聞き入ってしまいました。
この曲、今回のワンマンライブでの締め曲だと思っていたので。つづくWitchへの
Rascal→Signe→Witch
の物語繋ぎ。
これ。
本当に。
西羅和貴の最高傑作を見届けに来たと言っても言い過ぎではない。
これを越えることがあるのかと現段階で思わせてくれるほど。
ああ、良かった。ああよかった、ただそれだけ。
(上手にいたのでWitch来た瞬間に勝ち確しました。最後のは俺のです)

この夜に、この世界で一番の夜に。

ここ渋谷クアトロが世界最高の夜に。

Bonfire🔥

不思議な魅力溢れるこの火

人々を、オタクを魅了して止まない灯火─Kolokol─
紡いだオレンジの光。
夜を照らす希望の光。


さきちゃんが泣いていた。


だから私は最大級の笑顔でいました。


いろいろ不安や思うところがあったりする中で最高のものをくれたKolokolという存在。

こんちゃんの最後の言葉で抑えていたものが溢れてしまいました。あれ反則…………。

続けてくれてありがとう。

ここにいてくれてありがとう。

ワンマンに向けて、というのもありましたが、Kolokolさんは普段のライブでも常に全力でパフォーマンスを届けてくれる。曲の良さももちろん、そういうのがひとうひとつ積み重なって、確実にひとりひとりの心を掴んでいっている。東京というアウェイにも思える地でこれだけの人がKolokolを見るためにこの日にこの場所を選んだこの景色が、彼女たちへのアンサー、やってきたことが間違いじゃなかったと思ってもらえたらなあなんて。

売れるとか有名になるとか上に行くとか、重要なことなのかもしれませんが、すべてがどうでもよくなる(語弊はありますが)ような、今、この瞬間にここにいること、たったそれだけのことで自分は救われる。そう思わせてくれたワンマンライブでした。
ほんとに何様感すごいですがよくやってくれましたと。

そして、こんなにも多くの人がKolokolを観て、よかったと思ってくれて、もうこれ以上のことはないなと。

曲数も増えて、やっていないものも半分以上あるのですが、そういえばと後から思うほどに、新曲も含めてこの構成があまりにも自然に馴染んでいました。

そして、次の物語は始まる。大阪で。


See you the day after tomorrow🔔

鐘を鳴らして待っています。


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