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吹奏楽部に新入部員を迎えて先輩がする事

新入部員が入部する季節ですね

この時期の吹奏楽部の先輩達は、“楽器未経験者“に奏法を教えることになると思うのですが、私はこれはなかなか難しいことだと思っています。

楽器の指導を仕事にしている人なら、『今はこれだけ伝えておこう』とか『この子はこうなっているけどそのままでいこう』とか、それぞれの状況を見て考えてお伝えするのですが、中高生はそうはいきませんよね。

そこが難しいのです😭

では、どうするのか?

自分が丁寧に練習しているところを見せる

これに尽きます!!

細かな奏法は教えなくていいのです
ざっくり『こんな感じ〜』でいいと思います

『息はこんな風に吸うよ』
『構え方は必ずこうしてね』
『息を吐くときはここをこうしてね』
『ここはこんな感じになるよ』
『ほら今こんなんになっちゃってる』
『こうなってはいけないよ』‥‥等々
最初にたくさん伝えたくなるのですが、それ全部いらん!!!!

それによって今後その人が“調子を崩す確率の方が高くなる“と思っています
最初は自由に吹かせたらいいじゃん

その代わり
先輩の練習しているのを視界に入れたらいいと思う
練習を見学させるという意味ではないく、近いところで練習するとかそういう意味
先輩の練習がちゃんとしてれば、後輩もそういう練習が大切だって理解します
先輩がいい音で練習していたら、その楽器はこういう音を出すんだって思うよね

じゃあどんな練習がちゃんとしているのか?
①ロングトーン (丁寧でテンポに合ったブレス、安定した音や音色等)
②タンギング (ゆっくりや速くなど決まった形のもの)
③リップスラー (速さは関係ない、丁寧に練習できているか)
④音階 (できれば全調できた方がいい)
⑤曲 

という様に、
いつも満遍なく“基礎練習から曲練習“までしている事
“考えて気を付けて“練習している姿を見せる事
練習時間の長短は関係なく、その中でどう考えて練習を組んでいるか?
難しい所を工夫して練習しているか?

こういう姿勢を見せればいいんじゃない?
奏法を教えるのは私たちのお仕事なのです
長い時間をかけて研究をして、悩んで考えて磨いてきた技術なのです
だから結構難しいのですよ!!!

そして何より楽しんでいる姿を見せてあげてほしい
それが1番だと思うな

いつまでも音楽を楽しんでほしい
大人になっても好きでいてほしい
これが私の願いです


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