幻視の恩恵。
父はここのところずっと
虫の幻視に悩まされている。
小さな虫が
布団の中にたくさん入り込んだり
口の中に入ってきたり
おなかの中にまで入ってしまうという。
一緒に想像して
気持ち悪〜〜となっている。
何もしてあげられないけど
一緒に気持ち悪い顔をして
共感してあげるようにしている。
起きている日は
部屋にお水を用意しておいて
しょっちゅううがいしたり
ぺっぺっと吐き出したりしている。
辛そうだけど
あれをいつもやっていてくれたら
口の中が衛生的だし
風邪もひかないだろうなあと思う。
かわいそうだけど
なかなかこちらには
都合の良い幻視だなあと思う。
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