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覚えていてほしいことは、忘れられてしまうもの。

昨日
居間のソファーで昼寝していた父が
突然泣きながら謝りだした。

いつも夢と現実がごちゃまぜになってしまうのだけど
言ってることを聞いてると
どうやら今の状況について謝っているような
いないような。


自分がだらしないから
病気も治しきれなくて
取り返しのつかないことをしてしまった
みんなに謝らなきゃ、と
ケンチャンにも謝り
母にもお線香をあげて謝った。

父が泣いてるのを初めて見た。


やっと私達が
山の家を泣く泣く離れ
ここにいるということが
どういうことなのかを
わかってくれたのかな。

母と違って
父はそのことについて
一切配慮を見せず
私達がここにいるのは
当たり前のように思っているようだったから。

と一瞬思ったけど。

なんだかやっぱり寝ぼけてるみたいな
妄想の延長みたいな感じなので
どうせ謝るなら
もっとクリアな時にやってくれよ
とツッコミたくなった。笑


今日目が覚めても
その気持ちを覚えててほしいけど
まあ期待しないでおこう。

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