私の喜び。
ニコニコのあの子が
ポジティブにいこう〜
と言った。
ニコニコのあの子は
こころがパッカーンと開いたと
手のひらを開いてみせた。
ニコニコのあの子は
まあるくふくらんだおなかを
幸せそうに撫でていた。
ニコニコのあの子と
ニコニコのあの子が
もうすぐ出会えることになっているのは
あなただったんだと気づいた瞬間
ニコニコがパンと弾けて倍になった。
小学生の夏休みの
田舎で見た木洩れ陽の記憶みたいな音の中で
大好きなニコニコと
大好きなニコニコが
関係性を持つこと。
それは私の喜びだと気づかせてもらった。
外の景色が移り変わっても
内がぐらぐらと揺れ動いても
中心はずっとここにいたいな。
家に帰ると父は
弟家族の賑やかな声の中で
ぐっすりと眠り込んでいた。
きっと誰もいなくて静かより
安心して眠れるのだろうなと思った。
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