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家内ジプシー。

父の寝床がまた代わり
リビングの隣の
元々母が寝ていた部屋になった。

これで三回目のプチ引っ越し。


一部屋目は電車のホームになっているようで
寝てるといろんな場所に連れていかれるので
疲れるから嫌だ、と移動。

二部屋目は虫とホコリの幻視がすごいらしく
気持ち悪くて寝てられない、と移動。

三部屋目は長続きしてくれるといいな。


父の新しい部屋は
リビングの音が筒抜けなので
父が寝てるときは
あまり音を立てないように
気をつけてるのだけど
ケンチャンは鉄筋コンクリートの
それもドアもあまりない家で育ったので
音に気をつける習慣がなかったようで。

その上ケンチャンは響く声でもあり
そして父が寝ていることを忘れてしまうようで
なかなかのボリュームで
「スミマセーン!」とか言うので
父には私の声は聞こえず
ケンチャンがひとりでしゃべってると
勘違いするんじゃないかな
と想像すると
ひとりで声を殺して笑ってしまう。


まあ だいぶ耳が遠くなってるから
あんまり聞こえてないのだとも思う。

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