ふつうの誕生日。
今日は父の喜寿の誕生日。
朝起きてきたので
いくつになったの?と聞いたら
77歳!と即答していた。
ほとんど寝ていたけど
ケーキが食べたいがために
がんばってごはんも食べた。
ケーキのろうそくを吹き消す顔は
認知症ではなく
ふつうの父の顔だった。
ふつうの父と
ひっそりと
いつも通りの一日を過ごした。
寝てばかりだし
お風呂も全然入ってくれないけど
おやつのために
がんばってごはんを食べる
子供のようになってしまった父だけど
それでも私の目に映るのは
充分ふつうの父なんだ。
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