笑ってしまおう。
朝、父の様子を見に行くと父が言った。
「昨日は半分外で寝てたんだよ〜」と。
実際にはベッドでヌクヌク寝てるのに
気持ちは路上にいたのか〜。
なんともしんどそうな妄想だ。
昼寝をしてても
苦しそうにうなってる。
レビーの人が見る夢は
基本的に悪夢だとテレビで言っていた。
幻視モードの日は
幻視を見てる目が半分開いてても
つむって眠っていても
なにか恐ろしいものを見ているようで
般若みたいな顔になる。
「熱っぽいから、体温計ちょうだい」
測ってみると全然熱がない。
「癌になっちゃった」
「手術した」
「口の中が穴だらけ」
ちょっとしんどそうな顔するけど
自分で言いながら
吹き出し笑いしたりする。
父が笑ってるから
こっちも無慈悲に笑ってしまう。
はたから見たら
冷酷極まりないと思われるかもなー
と思いながら
父の言うことが突拍子もなくて面白くて
父とケンチャンと3人で
笑っちゃうようになってきた。
全然不幸な感じじゃなくなってきた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?