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心を保つ。

うちにはずっと
掃除をするひとがいなかった。


父は仕事人間だったし
母は車椅子だったし
弟家族は常に子沢山。

特に私が鎌倉に戻ってくる前の数年は
誰も掃除しなかったろうから
家の中はどこもかしこも
すごく汚れている。


私はこの汚れた家にいるのが
とても居心地悪かったけど
去年は掃除する気力もなく
今年の梅雨のカビたちに背中を押され
ようやく一日一箇所
掃除をするようになった。


山の家にいた頃も
一日一箇所掃除できたら
なんとなくおうちを綺麗に保てるかな
と思っていたけど
パン工房の掃除で精一杯で
なかなか思うようにいかなかった。

今はものすんごく時間があるので
思ってたようにできるようになり
頑固な汚れが染み付いてる家なので
そうそうピカピカにはならないけど
それなりに良い気分でいられるくらいに
掃除できるようになった。



大雑把な私が
パン屋さんをやっていた頃から
いつも自分に言い聞かせていたこと。

掃除はいかに綺麗にしたかじゃない。
綺麗にしようと思う気持ちが大事なんだ、と。


まあ、ちゃんと綺麗な方が良いのだけど
綺麗も突き詰め過ぎると疲れるし
そのときそのとき
優先すべきことも違かったりするので
ほどほどに綺麗にしておけたら
良い気分でいられるから
いつも掃除ができるこころを
保てるようでありたい。

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