「行動デザイン」の教科書 博報堂行動デザイン研究所 國田圭作 著

読書メモ

「人間の行動メカニズムと国内外のヒット事例を分析してわかった 思わず人が動いてしまう18のツボ収録」と帯に書いてあって,思わず買ってしまった.

18のツボはこちら.

行動アクセルを加速する系

・対決させると,人は動く
・限定されると,人は動く
・対比があると,人は動く
・急かされると,人は動く
・食べ物にすると,人は動く
・帰属意識を刺激されると,人は動く
・挑発すると,人は動く
・選択(投票)させると,人は動く
・サイズを変えると(大きく/小さくすると),人は動く

行動ブレーキを緩和する系

・お膳立てされると,人は動く
・お墨付きがあると,人は動く
・現場が来てくれると,人は動く
・口実があると,人は動く
・ファッションで,人は動く
・体が動くと,人は動く
・名前をつけると,人は動く
・本気が伝わると,人は動く
・子どもごころで,人は動く

・・・思い返せば納得するものが多い!
上司,メンバー,ユーザー,自分の子どもにも,効くツボだと思う.

その他,私が覚えておきたいと思ったことは以下.

・「行動」はユーザー(の生活)とモノを結びつけるコネクション
 モノレベルの差別化が飽和した現代に,試供品がそれほどの行動誘発力を持たない.マーケターは商品(モノ)の体験装置ではなく,その商品を通じて価値ある行動をつくり出す「行動誘発装置」を作る必要がある.

・メッセージだけでは,行動を促しにくい
例)「高尾山に登ってみませんか?」よりも
  「高尾山はお蕎麦が美味しい」+高尾山・蕎麦巡りというパンフレット
  ※次はどこの蕎麦屋さんに行こうかな,と計画立てる行動までつながる

・メッセージと行動誘発装置を組み合わせる
例)「今年もクールビズ」よりも
  「クールビズから始めよう,地球温暖化防止」
  ※なんのためにやっているのか,先のゴールまで示した方が長く記憶に残り,行動が習慣化する効果がある

・行動を支える支柱は「快」「近」「効」の3つ
 快・・・快感
 近・・・近さ/アクセシビリティ
 効・・・自己効用,自分にとっていいものか

・お金だけじゃない,5つのコスト
 金銭的コスト
 肉体的コスト
 時間的コスト
 頭脳的コスト
 精神的コスト

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