他人を丸呑みする。

人が好きなものを好きになってしまう。

これは誰かの恋人を好きになるなどといったややこしい話とはまた違う。

人以外のメディアを、である。

ファッションも、音楽や映画といったポップカルチャー全般も、体内に取り込むものまで全て、影響されてしまうのだ。

ものすごく厄介である。

私がその人になりたいわけではない。

むしろそれを越えたいと思っている。常に。

誰よりも強くなりたい（物理的にではない）という思いがある、

だから吸収できるものは全て吸収してやろうという勢いの中で、その人に飲まれてしまう習慣があるのだ。

誰かの好きなものを好きになってしまう。

誰とでも語り合える分、相手に勝てることはほとんどない。

まず勝てるという発想がよくないのかもしれない。

相手は相手、私は私だし、こう思いたくても思えない。

だからこうやって、自分のうちで考えていても実際に行動に移せないことを文字に書き起こすのだ。

中村佳穂のそのいのちを大音量でかけながら、ファミマのコーヒーを飲みながら友人の部屋でnoteを書く。

全て去年1年が存在しなかったらすることもなかったであろう行為。

もしかしたら、最近生まれたのかも。