図書館の本を返却しないと...。

大学図書館では、図書館の本を返却せずに延滞をしていると、延滞料金が発生する。
一日10円。10円はたいしたことないように感じる。しかし、10冊を1か月間延滞していると、約3000円にもなる。どうしよう、焦る。

これは、図書館の本を返却するインセンティブとして設けられたものだ。
延滞料金をかけることで、「延滞金を払いたくない!」という気持ちが、返却するという行動を促す。

そうでもしないと本が返却されずにずっと借りパクされた状態になるのだろう。たしかに合理的だ。

私はもう入学二か月目にして、すでに20円の延滞金が発生している。
一度に多くの本を借りてしまうため、リマインドメールを見て、期限日に返すことを意識しているものの、毎回一冊だけ返すのを忘れる。間違えて、リマインドメールにはない本を返したり、普通に違う場所で借りた本を持って行ったり。

おっちょこちょいで延滞金が20円。
自分のおちょこちょい費:20円…。

”ロサンゼルスの図書館管理者であるDarcy Hastings氏は、これまで10ドル以上の滞納金を抱えて自動的にブロックされていた3500件のアカウントがこの施策によって復活したと発表しています。”

「延滞金を抱えると、(本を持ったまま)逃げたくなる」
先輩が語っていた。
本を返すために延滞金を設けて、延滞金によって、本が返却されなくなる。

本を返すのを忘れてしまう人にとってはどうだろう。
果たしてそれは自己責任なのだろうか。合理的に配慮が必要ならば、延滞金制度をこのLAの図書館のように改善する必要があるのではないか。

真に開かれたアカデミアであるために、大学図書館という機関による延滞金制度の改善を願う。


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