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オランダのキングスデー 国中が踊る1日

4月27日は、オランダ国王のウィレム=アレクサンダー国王の誕生日。
国中で盛大に祝う、オランダ最大のイベントだ。

首都アムステルダムの街中では各所にステージが設置され、また伝統的なカナルハウスの2階の窓からDJたちが爆音を鳴らしている。

運河は船上パーティーを楽しむ人々のボートであふれ、橋では渋滞に。
各ボートにもDJがいて、船の上で踊っているが、定員オーバーに見える。
何人か運河に落っこちても不思議ではない。


アムステルダム中央駅前のメインストリート

キングスデーは、みんなオレンジ色の服を着たり帽子をかぶったりする。
なぜなら、国王一家の名字はオラニエ、オレンジという意味だから。

名目は国王の誕生日だが、パーティー目当ての人がほとんどかもしれない。
みんなここぞとばかりにバカ騒ぎをする。
ネジの外し方が上手なんだろう。

筆者が12時ごろアムステルダム中央駅に到着すると、ちょうどサンババンド「Diversao」のサンバ行進が始まった。
バンド名は、ポルトガル語で楽しさを表すそうだ。

サンバのリズムと一緒に、メインストリートを進む。
演奏するメンバーたちの年齢層は様々で、見たところ白人系が多くオランダ人が多いようでああるが、見た目で国籍を判断するのは難しい。
移民もいるかもしれない。

先頭で指揮をとるお兄さんは、メガネで知的な風貌であるが黒の網タイツをはいている。
個性的なファッションだが、ずっと真顔で指揮をとる。

印象的だったのは、60代以上に見える女性や男性たちが若々しいファッションで生き生きとパーカッションを打ち鳴らす姿。
とっても楽しそうでカッコいい。


サンバ行進の人だかり

この日はストリートで自由にフリーマーケットができるから、色々なものを売っている。

ゲイバー風のダンサーが妖艶な姿で踊るステージもあり、オランダの多様性を感じられる。

街じゅうが喜びに包まれていて、この場にいると元気になれる。
ストレス発散もできるし、何か悩みがあっても今は忘れてとりあえず踊ろう。


窓を外し身を乗り出す人も

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