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【新社会人のみなさんへ】

例年4月1日は取締役をしている先の入社式に出席し新入社員のみなさんとお話しさせていただく機会を楽しみにしています。今年は新型コロナウィルスの影響からほぼオンライン開催。私もZoom参加した会社もあるのですが、お伝えしたかったことをnote。新社会人のみなさんへのエールです。

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みなさん、入社おめでとうございます。新型コロナウィルスの関係で、卒業旅行や卒業式が中止されたり、入社後の状況も読めなかったり、ご家族から心配されたり…。そして、ここに来て入社式も研修もオンラインという方も。正直、繋がりを感じにくく、心がザワザワして、不安に苛まれるのではないかと思います。

新型コロナウィルス収束のタイミングと影響の大きさが読めない、まさに不確実な状況。安易に、安心してください、とは言えない企業も多いかとは思います。
ただ、ここまでの不透明感ではなかったものの、バブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災、と有事発生の年に入社した人たちは、内定取り消しになった仲間がいたり、配属先がなかなか決まらなかったり、研修があまりないままま現場投入になったり、と今回に近い経験をしてきています。そして、特徴としては同期の結束が強く、どの企業でもなぜかその年次から大化けするリーダーが出現している、という傾向があります。

今回の新型コロナウィルスで、会社では「今まで実行が難しいと思われていた」働き方改革DX (Digital Transformation)が一気に進んでいます。「やってみればできるじゃないか」という気運が高まっており、ポスト・コロナにおいてもこの動きは不可逆なはず。オンライン営業もWFH (Work from Home)もオンライン会議も、全面移行ではないものの選択肢となりハイブリッド型での運用が可能になるはずです。

そうなると、事業にも組織にも必ず「余白」が生まれてきます。そう、新しい事業やビジネスモデル転換の変革のチャンス。「デジタルという服に会社が体を合わせにいく」というアップデートを会社もせざるを得なくなったのです。今年入社のみなさんを含めたデジタル・リテラシーの高い若手にとっては、この余白は大きなチャンスです。


新入社員のみなさんは、悲観的にも不安にもなりすぎず、今日からぜひ3つのことを心がけていただきたいと思います。

①試合に出る
上記のように想定より早くチャンスの機会が巡ってくるかもしれません。その際に「まだまだ未熟」などと思わずにとにかく「試合(意思決定の場)」に立ってください。
今後も先行きは、より不透明になり、今回のように不確実な状況下で意思決定せざるを得ない状況は、増加していきます。この際に問われるのは、リーダーの意思決定力です。今日からの全ての仕事は意思決定力を高めるゲーム、だと思って臨んでください。

②強みを磨く
まずは好きなこと、強いこと、を見つけることからかも始める人もいるかもしれません。これからの時代はその強み(#タグ)を増やし、掛け算にして自分だけの強みAIに負けない強み、を形成して行ってください。
そうした立った個の集団が切磋琢磨して作る組織こそ、変化に強い、これから私たちが目指す強い会社です。

一方、今後、組織のあり方、企業のあり方、も変化していきます。みなさんの強み・市場価値が社外でも評価される個人のタレントとして想起される、という人財になっていれば、会社や組織に依存することなく、会社と自分が対等に仕事の機会を選択し合う健全な状況を勝ち取れます。キャリアの早期に「仕事を選べる自由」を勝ち取ることこそ、人生100年時代のWork as Lifeをデザインする鍵でもあります。

③自己効力感を磨く
未来の自分に対する自信=自己効力感(self-efficacy)、を磨いてください。上記で述べたように成長に繋がる機会は、想定外に早く、そして突然やってきます。しかも誰も成功していない機会かもしれません。そんな機会が提供された際に「ハードだけれど、自分ならなんとかできるかも」と思える自信が必要です。①の試合の経験を積むこと、②の強みを磨くことでも、自己効力感は高まります。

会社が若手を抜擢する時には「過去の経験や実績」を求めているのではなく、バイアスに囚われない「突破力」を見込んでのチャンスです。自己能力の客観把握力は重要ですが、過剰な忖度力を纏ってしまうことなく、自分のポテンシャル能力を信じて挑戦しながら、自己効力感を高めてください。

以上が、強い個の集団として企業が存在し、また変化に適応しながら成長していく強い組織の要諦です。

未来をつくるために今まで以上に期待されているのが今年入社のみなさん。
一緒に未来をつくりましょう。

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