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令和の振り返り①五月から七月

令和元年五月の猿之助さんはお稽古て始まりました。話題の三谷歌舞伎のお稽古です。
私と言えば全く遠征の無い月でした。

五月

笑う門には福来たる
・Kinky Boots
・宝塚ライブビューイング
・シネマ歌舞伎

遠征に備えてさほど色々観劇出来ない月でした。

しかし『キンキーブーツ』を見ることが出来たラッキーな月でもありました。

チャーリー・プライス:小池徹平
ローラ/サイモン:三浦春馬
ローレン:ソニン
ニコラ:玉置成実
ドン:勝矢
ジョージ:ひのあらた 他

ストーリーもさることながら三浦春馬君達ドラァグクイーンの歌と演技力と躍りにの躍動感に目をみはりました。『おんな城主』ぐらいしかイメージの無かった三浦春馬君の見事なボーカル、そしてダンス、メイク、ミュージカルの楽しさを再発見でした。何度も観たくなる舞台。一度しか観られなかった事を後悔する舞台に出会えた幸せ。初演の評判を裏切らない感動的なミュージカルを知る喜びに出会えて感謝。

藤山直美ちゃんの復帰作もよかった。前回も観ているのですが、パワーは少し抑制気味ながらもしっかりと泣かせて背中で笑わせる。唯一無二の喜劇俳優です。いつまでも元気で舞台に立って欲しいと心から願いました。

猿分不足を見飽きるほど観てるシネマ歌舞伎でちょっと補給。人生初のライブビューイングは紅ゆずるさん。休憩時間もそのままなのでちょっと不思議な感じでした。

#藤山直美 #三浦春馬 #紅ゆずる猿之助

六月

話題の三谷歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』(つきあかりめざすふるさと)
猿之助さんは二役。庄蔵とロシア皇女エカテリーナ。
三谷さんの御芝居を歌舞伎俳優でしかもかぶかない演劇?みたいな三谷かぶきでした。初日と千穐楽のみでした。SNSで日々変化する様子を楽しみました。
千穐楽は猿之助さんはソリから落ちて岩手やってみたり、とか皆さん楽しそうでした。幸四郎さんがかぶかない歌舞伎を目指して三谷さんと組んだのだとか。妄想歌舞伎の幸四郎さんらしい発想です。記者会見で猿之助さんは「’歌舞伎座でこれをするのは三谷さんに責任をとって貰って…」的な事を話すほど歌舞伎っぽく無かったです。でもちゃんと歌舞伎になってるという不思議(笑)
男女蔵さんの奥深い芝居、染五郎君の成長、染五郎君を誘惑する高麗蔵さんのロシア娘はロシア語のみでかぶいてました。歌舞伎俳優の懐は深くて引き出しはどれだけ多いのだろうと感じさせて貰いました。
エカテリーナはもう少し長い場面を期待しましたが残念。白鸚さんポチョムキンとの絡みも楽しみにしていましたがエレガントな二人の姿で満足。そして竹三郎さん、寿猿さんの華麗なお姿は眼福。
三谷幸喜の面白さを存分に詰め込んだ芝居を歌舞伎俳優で演じるとこうなるという典型。劇団☆新感線の「阿弖流為」を歌舞伎俳優でやると歌舞伎NEXTになるのと同じかなぁ。歌舞伎俳優の演じ方と25日間普通に休み無しで公演する体力が為せる技なのでしょう。働き方改革的に歌舞伎公演のあり方が良いかどうかは別として。

他は
・三婆
・nNARUTO
・赤と黒
・獣の柱(イキウメ)
・夜の超(新派)

それぞれの感想は書いていますが、イキウメの「獣の柱」だけ公開してません。前川さんの芝居はやはり答えが出ない。色々考えてしまう。新進気鋭の脚本演出家として知ったのはやはり猿之助さんのご縁。「スーパー歌舞伎セカンド 空ヲ刻ム者」の脚本演出が前川知大三年でした。空ヲ~は歌舞伎なのであれを答えと言うなら答えがある芝居でした。
出会いはそこですが前川脚本は映画も舞台も含めて何本も観ています。いつも考えながら。

NARUTOが一番衝撃的だったでしょうか。梅玉マダラの出演で一気に歌舞伎感が増したのでした。猿之助マダラでは出せない大歌舞伎感、さらりと演じる梅玉さんがうわっ~って感じで見得をしながらすっぽんからセリ下がる。それだけで歌舞伎なのです。幹部俳優に力量の違いを見せつけられた瞬間でした。

「夜の蝶」は篠井英介さんが客演で雪之丞さんと現代劇で女方対決です。大阪では観られないとのことで三谷かふき遠征とカップリングで観に行きました。少し遅れたせいでお隣の方にご迷惑かけたことをここでお詫びします。
映画で予習していったのですが少し違う展開でした。丁々発止のやりとりで最後はホロリと良い結末でした。

#猿之助 #庄蔵 #エカテリーナ #三谷かぶき

七月

高麗屋襲名巡業 東コース
猿之助さんは「色彩間苅豆~累(かさね)」で幸四郎さんのお相手かさねちゃんでした。
夏らしく少しおどろおどろしさも感じる趣向でした。が、私の目には可愛く映ってしまう。ダメです所謂贔屓目ですね。殺されたかさねちゃんが怨霊となって連理引き(霊力で引き戻す)で恋しい与右衛門を引き戻す。後ろ向きで左手のみをくっくっと動かし幸四郎与右衛門を引き戻す。左手、もうそれだけで駄目でした。ストーリーそっちのけでかさねちゃん見つめてしまいました。
東コースは追いかけるのは中々難しく、北トピアと琵琶湖ホールの二カ所のみでした。
他は

・レ・ミゼラブル
・ピピン
・七月大歌舞伎(松竹座)
・OSK海神別荘(南座)
・命ギガ長ス(読売テンホール)
仁左衛門さんの渡海屋、大物浦が関西ではもう観られないかもという噂もあり観納めました。

レミゼにピピンとミュージカルづいていた月でした。レミゼでは相葉裕樹君を見つけ(ファンの方には今頃だろうけど)ピピンでは城田優君を初めて舞台で観て、前田美波里さんのアクロバティックな演技とレオタード姿に腰を抜かしたり月でもありました。

松尾スズキさんは世界は一人でも拝見していたが安玉ちゃんとの二人芝居で狭い空間での濃いシュールな笑い。

ああ、猿之助さんがもっと観たいよーって月でもありました。

#令和 #かさね #猿之助 #幸四郎 #相葉 #城田優

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