見出し画像

ジャックザリッパー

劇場に入るとオーケストラボックスから色んな音が聞こえる。それぞれの楽器が音の調整をしているのだ。

初見参の劇場フェニーチェ堺は音響が素晴らしい劇場だった。

そして初見のミュージカル「ジャックザリッパー」
ジャック 加藤和樹
ダニエル 小野賢章
アンダーソン 松下優也
グロリア May’n
ポリー  エリアンナ
モンロー 田代万里生
Wキャストで木村達成、堂珍嘉邦等出演しているが渡しは上記の配役で。

タイトル通り切り裂きジャックをモチーフにしたミュージカルだが、ダンスや群舞は少し宝塚味を感じる純愛がトリガーとなり狂気の闇へ落ちる主人公とそこに寄りそうジャック。
刑事アンダーソンはコカインに自身の気持ちを紛らせここにも悲しい純愛がある。幼なじみポリーを結果的に死に追い遣るアンダーソンの悲しさ、最初は気にもとめなかったが物語がすすむうちにアンダーソンの甘い歌声、苦悩する台詞とルックスが相まってアンダーソンのシーンで号泣させらるとは思わなかった。
感動とは物事に深く感じて心を動かされること。
コロナ禍で観劇した舞台で一番感動したのは「ジャックザリッパー」だ。
オーケストラと俳優達のみごとな歌唱力と演技。今回のダニエルは声優さんとのこと。木村達成君のダニエルが観たかったが木村達成君はお楽しみにとっておこう。
グロリアは歌い上げる場面で肩透かしを食らう場面があり残念だったが若い主役達は頑張ったと思う。

田代万里生のいかがわしい新聞記者モンローはthrillmeの私とは違った味を出していた。それでも美しい圧倒的な声は魅力的だ。悪役がちょっと悪役に見えない。私が大好きな猿之助さんに似ている。色んな役をこなすが悪役だけは似合わない。モンローが違う配役だと物語がもっと下卑てた事だろう。私が感じた宝塚味の強いミュージカルにはなって無かったかも。

「ジャックザリッパー」全ての配役で観たかったと思わせてくれる素敵なミュージカルだった。

そしてフェニーチェ堺というホールもとても観やすくて良い劇場だった。
#jtr
#ジャックザリッパー
#加藤和樹
#松下優也
#田代万里生
#フェニーチェ堺
#舞台感想

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?