子供の頃の私
思えば、物心ついた時から『アトピー性皮膚炎』という診断名がついていた。
母は、そんな私を見て泣くことが多くて、弟も同じような症状だったんだけど。「女の子が、女の子が」と体を見るたび言っていた。
そんなんだからね。
当然、自分の容姿には自信が持てなくて、当時「バレエ」を習わせたいとバレエ教室に見学に行くも、露出の多いレッスン着や蝶々のような女の子たちに囲まれるのが嫌で、習わなかった。
本当は『フラッシュ・ダンス』という映画を見て以来、バレイダンサーになることを夢見ていたのに。
その『アトピー性皮膚炎』には成人になるころまで悩まされた。
実は、いつ症状がなくなったかは定かではなくて。
高校生の時には皮膚科通いしていたから、たぶん治ってなかったんだけど、20歳過ぎてから、手湿疹以外で皮膚科に通った記憶がないので、そのあたりに治ったんだろうと思う。
とにかく制服って女子はスカートでしょ。
私はぎりぎり、ロンスカとミニスカが流行る間の頃の中学生で、
高校は完全にみんなミニスカ・ルーズソックス。
それに普段はいいけど、中学の体育祭などは練習から半そで短パンを義務付けられるものだから、もう苦行でしかなかった。
とはいえ、負けず嫌いで気の強い私がいじめられることはなかった。だけど陰では相当言われてきた。それも知ってる。
『アトピー性皮膚炎』とお別れしてからは、体型もスリムになったし、自分で言うのもおかしいけど、結構モテた。
43歳の今。2度目の夫と再婚し、子どもはできなかったけど、幸せに暮らしている。
幸せなんだよ。
私は、幸せ者なんだ。
掃除も、洗濯も、料理も、私がいないときは家事を全部やっていてくれる優しい夫。
ただ、私は再発したんだ。
全身に広がる湿疹。かゆみで眠れない日々。
血まみれのパジャマ。
醜くて自分を絞め殺したくなるような、まだら模様の湿疹に覆われた全身。
再発したのはたぶん、去年42歳の11月くらい。
ここは、かゆみと闘う、私の闘病記録。
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