見出し画像

多くの時間(お金も?)を費やして再現したフランス地方菓子の魅力を伝えたい!

フランス菓子の生い立ちには、色々な経緯がある。世の中に出回っているフランス菓子と呼ばれるもの。あれは、フランスに昔からある形ではない。特別な環境で、希少な材料を使って、才能あるパティシエによって作られてきたお菓子。そう、その前身は宮廷菓子である。

画像1

ルイ14世がベルサイユで食べていたものかもしれないし、その孫、ルイ15世が好んで食べたもの、あるいは、マリー アントワネットが伝えたオーストリア菓子かもしれない。が、その元を辿れば、マカロンや砂糖菓子をフランス宮廷に持ち込んだカトリーヌ メディシスの存在は、宮廷のフランス菓子発展に多いに貢献している。

では、庶民は、どんなお菓子を食べていたのか。その多くは、手に入りやすい材料で、手軽にできたお菓子であるが、材料となるのは地元の産物である。
例えば、乳製品が豊富なノルマンディーやブルターニュでは、バターやクリームを使ったお菓子が作られ、フルーツが豊富なプロヴァンスはそれらを砂糖漬けし、コンフィズリーとして加工。さくらんぼが採れたリムーザン地方では、クラフティーが普段菓子になっていく。

そんな地方の特徴が現れたお菓子がフランス全土にある。それらは、パリではお目にかかれなかったが、交通が発展した今では、人々の行き来も盛んになり、情報も伝わるようになり、地方菓子も、地方回帰の風潮が高まった80年代から90年代に、カヌレやクイニーアマンなどが、パリの店頭に並ぶようになったのである。
が、それらは、本当にほんの一部。まだまだ見たことのない、聞いたことのないお菓子がフランス地方には沢山あるのだ。

そんなフランス地方の魅力を伝えるべく、フランス地方菓子を教室で20年以上教えている。その数すでに100レシピ。

たまにどうやってそんな地方のお菓子のレシピを知ったのか、という質問をいただくが、これには私なりのノウハウがある。ネットもない時代から自分なりに調べ、原本を読み漁り、試作し、時には現地の人から教わり(しかし、これがなかなか教えてくれないのだ。秘伝のレシピを外国人のあんたなんかに教えることはできない!と)1レシピを実現するの沢山の時間(お金も!)を要した。

でも、そんな貴重なフランスの食文化を独り占めしておくのも、もったいない。ぜひ皆さんにもフランスの地方の味を再現して、味わっていただこうと、教室以外に、通信講座も設けた。配布するDVDでは、私が実際にお菓子を作ります。

ご興味ある方は、Douceur Sélection Yukiko Omoriの以下のサイトをご覧いただけると幸いです。

http://yukiko-omori.jp/?page_id=404

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?