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#20日目 首かしげ芸術鑑賞
おばんざい!
日曜日、今日は舞台を2本見る予定があるので大変大変。合間に展示も見るよ。
京都造形にいく道がすき
さてまずは京都造形芸術大学内の劇場、春秋座へ
向かいます。造形はもう京都芸大と改名したのだけど、、京都芸大とは一生かかっても呼べない気がする…。京都市立芸大への思い入れと憧れと尊敬を思うと。まじでなんで改名できたんか未だに疑問だし未だにはよ戻せと思っている。
かといって別に造形を市立芸大ほどのレベルじゃない、と思ってるわけではないですよ。どっちの卒業生でもないけど、それそれにすきだし個人的にそれぞれに思い入れも思い出もある。だけど頼むから造形って呼ばせて。
大学時代の一時期、春秋座へ通っていました。kyoto experimentのインターンで担当した作品が春秋座で上演されたので、仕込み期間と本番期間は劇場へ通う必要がありました。その頃から造形へ向かう道が大好きです。
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出町柳から叡電にのって茶山まで。まずそもそも叡電がわくわくする。
茶山の駅もすき…だった、けど、なんか造形との共同プロジェクト的なので駅が工事していて様変わりしてた。あの叡電の駅の雰囲気すてきやけど、どんどん新しく変わっていくのかなあ。
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次のすきポイントは途中にあるでかい金木犀。いつもここに来るのはこの10月半ばの時期なので、毎回しつこいぐらいに香っている。
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次のすきポイントは道中のお店や建物。スナックとか美容室とかラーメン屋とか。
あと…この道を歩くとスピッツの「君と暮らせたら」を聴きたくなる。
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ランチ /ヴェルディ 京都芸術大学店
造形の周辺もなかなか魅力的なお店が多いのですがなにせ日曜なので大学もお休み、やってるところも少なく、時間もあんまりない。四川料理の駱駝に惹かれつつ行列を横目に通り過ぎるの、何回目でしょうか。いつになったら余裕のある行動ができるようになるんでしょうか。
そうゆうことで大学に併設されているカフェヴェルディに入りました。意外と初めて入った。
日替わりランチを食べました。
今日はポークジンジャー。豚の生姜焼き?ってことかな?生姜は優しめ。左側の小皿が、野菜がバジルで味付けされていて美味しかったです。
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マリアーノペンソッティ/Grupo Marea “LOS AÑOS(歳月)”
ブエノスアイレスからの作品。
マリアーノペンソッティは今評価されていて活躍の幅を広げている作家らしい。
舞台の上に2階建ての部屋を2つ並べ建てて、片方が過去、片方が現在の話という形で同時進行で話が進むということで、めっちゃ面白そう。ビジュアルやinstaの舞台装置組み立ての様子を見ながら、わくわくして1番期待している作品です。しかも春秋座であるkexの舞台は当たりが多い気がする。
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春秋座へ行くエレベーター
そうゆうわけで期待値maxだったのもあり、見終わりはちょっとがっかりしました…。
まずこれは上演する側のテクニカルなミスによるものやけど、最初字幕が出なくてしばらく何を言っているのかわからないで話が進む時間がありました。(舞台はスペイン語で進行する)
過去と現在を同時進行で進めるという構成上、わりと複雑な人物設定などもあり、それを最初の語りでうまいこと説明してくれてた?みたいなのですが、そこが丸々わからなかったため、構造を理解できないまま話がどんどん進み、やっとわかるまでにだいぶ時間がかかりました…その後も結構字幕表示が微妙なタイミングがあり、、。
kexは海外アーティストを呼ぶ国際舞台芸術祭なので、その国の言語で話が進み、スクリーンに字幕が表示される形式がほとんどです。でも今までそんなにストレスを感じた事はなかったのですが、今回は本当に、イケてなかった…。終演後に周囲の人が話しているのが耳に入ってきて、実は冒頭とラストが同じセリフというギミックがあったらしくて、そんなん構成上めっちゃ重要なところやんと思うと、余計残念な気持ち。
演劇の内容の話をすると、少年のビデオの内容が個人的に面白かったです。主人公が夢中になるのもわかるし説得力がありました。一つ思ったのは、演劇内で映像を使うときによく起こりうることかもしれないんですが、うまく使わないと、映像の力は強すぎるということ。演劇は劇場という非日常の空間で、想像力であれこれ補填しながら見るのに対して、映像は景色も仕草もそのまま写してくれるし、カット割も目線の移動もあります。見ればそれだけで全て見えてしまいます。映像は情報量が多くとてもわかりやすい。
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何が言いたいかというと、せっかくの複雑で豪華な舞台装置が霞んでしまって、映像のほうが面白かったなーという感想になってしまったということです。過去と現在の主人公の人生を見せる、という主の物語よりも、少年がどうなったかという劇中劇のほうを楽しんでしまった…。
途中の演奏シーンもどうゆう効果があったのか、私には良さがわからなかったです。昔同じくkexの「記憶の地雷原」を見た時は本当に演奏シーンめちゃめちゃいい!と思ったのに。なんでやろ。あれは必要だったのかな、どうゆう意味があったのだろう。
ポストパフォーマンストークを見れば色々わかる??と思ったのですが、今日行われるそれがアーティスト本人のトークではなかったので造形は後にして芸センへ向かうことにしました。
期待値高かっただけに、うーん…!
サムソン・ヤン “The World Falls Apart Into Facts”
さて、もと来たお気にの道を行き、叡電に乗り、さらに電車を乗り継いで四条までやってきました。気を取り直して、京都芸術センターへ。
kyoto experimentは国際舞台芸術祭ですが、展示や調査などのプログラムもあります。サムソンヤンは展示プログラム、南ギャラリーでの映像展示でした。
京都芸センも、作品制作サポートのインターンしたりとかkyoto experiment手伝いで通い詰めたりとかしていたので思い入れが強く大好きな場所。
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サムソンヤンの展示は小さな南ギャラリー一部屋での映像展示。ギャラリー手前にはオブジェと楽譜などの展示があり、奥には二つのスクリーンがありました。片方は奇妙でカラフルな演奏会の様子、片方は音楽についてのわりと学術的な説明動画でした。
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後者は中国の民謡、茉莉花(Moo Lee Wha)の変遷を辿る内容、また、香港のAC音楽(adult contemporary music)について、昔の中国や日本の演奏様式などについて。いずれについても、その国の音楽文化は何かしらの別の文化の影響を受けて形を変えたり引き継がれたりしているということを言っているみたいでした。
そして演奏会では大きな月の前で果物の仮装をした人たちが合唱しています。白いポニーがまわりを歩いたり、ぼーっと音楽を聴いたり。
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なんだろう、映像やビジュアルが派手だったのですが、その割に内容が大学の頃のレポートや卒論を思わせるテイストで、そこに派手な演奏会映像が急にくっついてて、気持ちが追いつかなかった。それぞれは面白かったけど、どうそこが繋がるのかがよくわからなくて、???となってギャラリーを後にしました。。
歌の歌詞がたしか異種交配についてだった気がするので、影響を受け合って形を変える音楽文化を異種交配で示唆しているのだと思う。そしてその結果、先の先、いつかあるかもしれない異形のものたちによる未来の音楽会のイメージ…とかなのかなあ。理解力と解釈力もっと欲しいね。
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カフェ /前田珈琲 明倫店
芸センの好きなポイントの一つは、中にカフェがあること。元学校の古い建物がギャラリーと芸術の拠点になっているというだけでわくわくするのに、そのうちのひとつの教室がカフェになっているとか素敵すぎる。
ちょっとお腹が空いていたので、前田珈琲で小休憩とします。
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京都に滞在しているのに、そういえば抹茶のものぜんぜん食べてないな、と思って抹茶ゼリーを注文。まったりもったりした苦味のあるゼリーに、さっぱりバニラアイスと濃いクリームが乗っていて結構ボリュームあり。少しゆっくり過ごしました。
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KEX2023閉幕!
ディナミシェル “MIKE”
京都芸術センターに来たもう一つの理由はこちら。ディナミシェルの作品を観にきました。過去にも映像上映などでkexには登場していたみたいなのですが、今回初めてディナミシェル。
内容は、数時間にわたってのソロパフォーマンス。仕事に纏わるモノとの対話を行うというもの。部屋中に散らばるモノを動かしたり、絡んだり、使ったり。ひたすらその、1人の踊りというのか作業というのか芝居というのか、それとも”仕事”というのか、を大勢で見つめます。
派手な動きも展開もストーリーもなく3時間続くので、会場は出入り自由で、観客も見たり見なかったり。芸セン内の講堂や畳の間などを行き来するので、ぞろぞろ着いて行くの少しシュールでした。
これもまた私の力が足りないんでしょうか、あまり楽しむポイントがわかりませんでした。何を受け取ればいいかもわからなかった…。kexの演目は、受け取るべきテーマや思いを見出せなくても、ただ見るという体験を得たことそれ自体で満たされることが割と多いんですけど、そうはいかない演目でした。
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がんばって書くと。静かに入れ替わるモノのフォーメーションが、仕事の結果、といえるものだとして、その最終形を見ても人には何も意味があると思えないかもしれないけど、それが仕事で。結局最終形を作り上げるのにどう関わったかわからないモノや行為の数々も、一見不要と思いきや本人の中ではプロセスとして必要だったわけで。でもやっぱり最終形は届く人にしか届かないようなもので。つまり、仕事ってなに?ディナミシェルにとっていえば、仕事=アートってなに?
みたいな、、いや、全然見当違いな気がしながら書いた。
あとさ、、本当に、、忘れたいから書くのなぁと思ったけど、最後の最後、作品のラストに、思いっきりパフォーマンスに干渉する形で観劇するお客さんがいて、、本当に無いわと思っちゃった。最悪の鑑賞体験だった。本当に最低な気分になった。
確かに見る姿勢は観客に預けられてるタイプの舞台で、みんな座布団に座ったり、舞台の段差に腰掛けたり、寝そべったり、壁にもたれたり、立ってたり、近づいたり、見てもなかったり、かなり自由に鑑賞していた。けど、パフォーマンスの空間にまで入り込んでしまったらそれは違う、、!しかもラスト!しかもめっちゃ満足そうにしてて、俺、おもろいやろ?これがアートでセッションやろ?お前らにはできないやろ?って感じに見えて、ドン引きしてしまった。kexのディレクター達も揃い踏みで来ていたけど、作品ラストの大事なパフォーマンスの只中、注意するにできなかったんやろうな。しかし、公式の記録カメラマンと思われる人も、作品ごとその人のこと撮りに行っちゃうから…それは止めないんや?って思ったけど…。公式にあの観劇態度を認めるのかぁ。あれはありなん?面白い、と思うべきなのか。誰か教えて欲しい。数時間に及んで積み上げてきた作品にいらない意図が入ってしまったとしか思えなくて、私は本当に吐きそうな嫌な気分になった。
夜ごはん / ケパサ
そんな気持ちを明るくすべく、ずっと行きたかったお店ケパサへ!店員さんにおすすめを聞きながらポークのブリトーを注文。あましょっぱい、美味しかった。晴れたお昼にテイクアウトして鴨川行くのもよいかもしれない。
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宿に戻った後、友達を誘って夜中梅湯。一緒に行った友達がお風呂上がりにコーラを分けてくれて、すごい、5年ぶりとかもっとかもしれないぐらい久しぶりのコーラが新鮮だった。ずっと1人銭湯だったので誰かと行くとまた違った楽しさがあってほくほくする。
美味しいご飯とお風呂で2つの舞台回った疲れはどこかに行きました。ではまた。
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