映画「ルックバック」

漫画を読んだ時の衝撃は今でもよく覚えている。
「映画みたい」な藤本タツキ先生の間の取り方やタッチ。
きっと彼の頭の中ではスクリーンに描かれていて
それをコマ割りにして漫画という媒体に落とし込んでいるのだろう、
そう思わせるほど
読み手の感受性が揺さぶられる。

それが映画化する、と聞いた時は
「当然でしょう」と驚かなかったくらいだ。
とはいえとても楽しみで、
上映が待ち遠しかったものだ。

あえてあまり予告は観ないようにしていた。
なので鑑賞中は
藤本タツキ先生の絵柄のタッチがそのままで
とても感動した。
チェンソーマンは
綺麗な絵柄に仕上がっており
そのクオリティにもまた毎週感激していたが
ルックバックの映像は
藤本タツキ先生のタッチそのままで
とても感動した。(2回目)

こちらの黒歴史をえぐるような
藤野ちゃんのテング状態。とてもリアルだ。

漫画というテーマで進むストーリー。
無我夢中に何かにのめり込む姿に
自分も重なるものがあるかもしれない。
または
「こんなに何かに打ち込んだことはない」
と思う人もいるだろう。

・他人の才能を目の当たりにして悔しい、恥ずかしいと思う気持ち。
・それでも敵わず「もうやめた」となる気持ち。
・認められた時の喜び。
(スキップのシーンは本当にすごい。原作でも印象的だったが
映像と音楽で映画ならではの素晴らしさが演出されていた)
・夢に向かって積み重ねる毎日。
・相棒、友達との決裂。
(以下は控えます)

こうして思い返すと涙が滲む。
「ルックバック」
このタイトルの意味。
私はどこまで理解できただろうか。
私自身、少し振り返ってみよう。
そしてまた理不尽に進む毎日を
過ごしていかなくては。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?