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アラサーだって永遠の乙女

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アラサーってなんだか難しいお年頃
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#コラム

私は素敵な女性になっていますか

20歳の時、彼に出会った。彼はバイク好きで革ジャンが好きでクロムハーツ愛好者だった。強面なのに涙もろくて、家族を大切にしていて、人間味のある人だった。 彼とは大学時代に出会った。東京に住んでいた私は、ひょんなことから大阪の大学に期間限定で通うこととなり、そこで出会ったのだ。 彼は大学のクラスでも目立っていた。身長が高く、人を笑わせることが得意で、クラスのムードメーカー的存在であった。東京出身で、あまり人との付き合いが得意でない私は、根っからの関西人で、声が大きくて、人との

29歳のひとりごと—若くないって辛いかな

この歳になって、最近良く思い出す言葉がある。 新入社員2年目の頃だっただろうか、良く面倒を見てくれていた50歳くらいの男性の上司に言われた一言、 「女性は年齢を重ねるごとに市場価値が落ちていく。女性にとって若いって最強のカードだからね。だから、ただただ歳を取るだけではだめだよ。教養とか経験とか沢山身につけて中身のある女性にならないとね。」 飲みの席だったのだが、それでも今のご時世、もしかしたらモラハラ認定をされてしまう発言にあたるのかもしれない。 当時22,23歳だっ

私色に咲けば良い

私はいわゆる「強め女性」に憧れを抱いていました。 いや、正確に言うと、今でも憧れています。 ピンヒールでオフィス街をお財布とともに颯爽と風を切って歩く女性。 タイトめで膝丈のスカートをすらっと着こなす女性。 休みの日は、黒い皮ジャンを肩にかけている女性。 芸能人でいうと、米倉涼子さんや菜々緒さんのような、 背の高くて美人できりっとしていて、気軽に男性が近寄り難いイメージがあって、姉後肌的存在で。 どうして「強め女性」にこんなにも憧れを抱いているのだろうかと考えることがあ

家庭内遠距離恋愛って案外ロマンティックだったりする

夕食を終えてテレビを見ながらソファーで寛いでいると、夫からのLINE。 「今日の体調はどうでしたか?」 「今会社から帰っています。時間あったら22時頃に電話をしませんか?」 夫からの連絡は、最近なぜか敬語だ。 「お疲れ様ー!今日の体調は普通でした。」 「電話了解!」 私の返信はいつもこんな感じ。 22時近くになると、「ごめん、22時半でも良いですか?」と連絡があって、22時半頃に電話がかかってくるというのがお決まりのパターン。 私は今、病気療養中のため、1ヶ月近く実