マガジンのカバー画像

スキ50超えの記事

60
スキを50以上頂いた記事をまとめてみました
運営しているクリエイター

#夫婦

『鬱』な花嫁

深夜2時。川の音がゴーゴーと響き渡る真っ暗で開けた車道。 アクセルを一気に全開にして、このままブレーキを踏まなければ、 もしかしたら少しは楽になれるのかもしれない、そう思った。 *** 2019年の春。私は東京の外資系コンサル企業に勤めていた。 入社をして5年。振り返れば辛いこともあったけれど、それ以上に仕事にやりがいを感じている時期でもあった。 常により上へ、より高いところへ、一息もつくことなく走り続けている感じ。走り続けることは大変だけれど、日々自分が成長できている

夫婦での生活、いざリスタート!

今週から、やっと夫との生活を約1年ぶりに再会させました。 「夫とは一緒に住んでいなくて、今は実家にいるんだよね。」 こういうと大抵の方に、「あぁ、夫婦仲が悪いのね。」と思わせては、そうではないと一応の訂正をしていた私。約1年ぶりに実家での生活を離れ、夫婦での生活を再開いたしました。 帰省の発端は、私が適応障害になってしまい、療養が必要になったため。夫といるとどうしても家事をやらないといけないという思考が強くなってしまい身体を休ませにくかった、かつ、平日夫は仕事に出てしま

私が夫を泣かせた日

2022年4月10日 私は夫を泣かせてしまった。 夫の涙は一生見ることがないのだろう… そう思っていた。 実際、彼は、小学校低学年の柔道の大会で敗退して以来、泣いたことがないらしい。義理の父と母からも、「その大会以降、彼の涙する姿を見たことがない」と聞いていた。 妻となった私から見ても、夫はわりと社会の中では一匹狼的存在に映っているし、体も大きくてちょっと見た目も怖いので、そして異常なほどのタフさを兼ね揃えているように見えるため、この人が泣くことは今後もないだろうなと思

リンゴの蜜は夫の愛

お久しぶりです。 私用で少々バタバタとしており、noteから離れておりました。 気付けば前回noteを投稿したのが10日前とのことで、時が経つのは早いものだとしみじみとしております。 今日は、最近あった嬉しかったことを共有させて下さい。 *** 「あー、今日は疲れたなー。」と疲労感いっぱいで帰宅をしたある日。 夫から素敵なサプライズをしてもらいました。 「Etoileの体調の悪い時に俺がりんごの皮くらい剥か(け)ないとだな!」 と、りんごの皮剥きの練習をしていた夫。

頑張っているあなたが好き

「頑張っているあなたが好き」 じゃぁ、頑張っていない私は好きじゃないの? 頑張ることが難しい今、もっと私は頑張らないといけないの? そもそも、何をもって頑張っているといえるの? *** 最近夫とプチ喧嘩をした。 そもそもの発端は、私がこれからの近い将来仕事をどうするかについて話したとき。 夫曰く、「子供がいない間は仕事はできればやってほしいと思う。体調がもっと良くなって、Etoile自身が「社会復帰ができるな」と思ってからは、どういうかたちでも良いから働いてほしいな

夫からの初めてのらぶれたー

「Etoileはどの作品が一番好きだった?」 夫はお土産屋さんのポストカードコーナーの前に立って私に尋ねた。 私と夫の最近の鉄板デートは美術館巡り。 「俺も美術館でも行って教養をつけないといけないからな。」 と夫は言いますが、私はちゃんと彼の本心を分かっています。 体調を崩し、以前のように外ではしゃぐことが難しくなってしまった私を見かねて、それなら室内で落ち着いた雰囲気の中自分たちのペースでゆっくりと見て回ることができる美術館デートなら二人で楽しめるのではないか、 きっ

夫の転職、夫婦のかたち

「今より年収が数百万以上は落ちる可能性がある。安定した状態になるかだって分からない。それなら、今の職業に就いていた方が家族にとっては幸せなのかもしれない。挑戦したい気持ちは山々だけど、正直悩むんだよね。」 先日、夫が私に言った言葉。 夫は今、職業を変えようとしている。 自分のやりたいことや将来なりたい自分像はある。それが、今の状況では叶えられそうにない。だけれども、家族を養っていく必要もあるし、もう一人で自由奔放に生きるわけにもいかない。 夫の頭の中はこんな感じであろう

経験を買うことに惚れたはなし―京都旅行―

「経験を買う」って素敵なことだなと最近よく思います。 新しい景色を見る、 やったことのない未知なことを体験してみる、 美味しいご飯を食べる、 これらのことは自分を非日常な世界へ一瞬で連れて行ってくれて、 新しい気づきを与えてくれて、人生がより豊かになると私は思います。 最近なぜか物欲がほぼない私ですが、 そんな私でも、経験を買うことにはわりとポジティブに考えます。 そして、最近買って良かった経験はもっぱら 夫と行った京都旅行。 京都って人生で何度も何度も行っているけ

私がシロみたいなんじゃなくて、シロが私みたいなのよ

「Etoileってシロみたい。」 最近夫が私に言った言葉だ。 シロは夫が実家で飼っている犬のこと。 白くてちっさくて目がまん丸で可愛いチワワ。 基本的には大人しくて、でもやんちゃで皆から愛されている。 彼がシロのもとに行くと、大抵シロは尻尾を振って目をキラキラさせて彼の手をペロペロと舐めてくる。 *** ことの発端は、夫が夫の妹のことを、「あいつは凄いな。」と呟いていたから。彼は彼の妹のことを非常に尊敬している。 たしかに、同性の私からしても、義理の妹は凄い。仕事も

ある日の夫婦の恋愛は春菊から始まった

お鍋の季節になりましたね。 私たち夫婦は、晩御飯にお鍋をすることが多いです。 たとえ夏でも、私たちはお鍋が大好きですが、本格的に寒くなってきている今日この頃、これからより一層お鍋を食べることが多くなりそうです。 具材を切って入れてしまえば完成しますし、 スープを変えれば色んな味を楽しめますし、 一品で沢山の栄養をしっかりと摂ることができますし、 お鍋って偉大だと結構小さい頃から思っています。 *** ある日のこと。 夫が晩御飯を作ってくれるということで、私は久々にキ

家庭内遠距離恋愛って案外ロマンティックだったりする

夕食を終えてテレビを見ながらソファーで寛いでいると、夫からのLINE。 「今日の体調はどうでしたか?」 「今会社から帰っています。時間あったら22時頃に電話をしませんか?」 夫からの連絡は、最近なぜか敬語だ。 「お疲れ様ー!今日の体調は普通でした。」 「電話了解!」 私の返信はいつもこんな感じ。 22時近くになると、「ごめん、22時半でも良いですか?」と連絡があって、22時半頃に電話がかかってくるというのがお決まりのパターン。 私は今、病気療養中のため、1ヶ月近く実

ハンバーガーより回転寿司な夫が好き

今日は夫の特性について。 実は、私の夫はびっくりするぐらい外では無口なのです。 「外では」と言ったのは、家だとぺちゃくちゃお喋りをしてくれるから。家だとひょうきんなこともするし、表情も豊かだから。なのに、どうしてか外出をすると無口になる夫。自然と眉間に皺が寄っている夫。 理由を聞いてみると、「うーん。家は夫婦二人しかいないし、落ち着くからかな。外は敵がいっぱいでしょ」と。 たしかに、夫婦二人だけの空間の旅先のホテルや車の中では家と同じように沢山話してくれる夫。 とい