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あなたをあんなに好きだった私に戻りたくて、初夏。

こんにちは、エトミカです。
なんだかメンヘラで眠れないので、久々に更新することにしました。

大好きな人に嫌われるのも悲しいけれど、大好きな人への好きが薄れてしまうのもとっても切ないですよね。自分の心なのにどうしてコントロールできないんだろう…そんなとりとめのない話を書いてみたいと思います。


出会いは今年の1月の終わり。
実は毎日通勤経路ですれ違っていたし名前も知っていたけれど、なんとなく遠い存在というか、私には合わないなと思っていたのが今と思えば滑稽なほど。
大きなきっかけもなく、急に私の心に魅力的に映るようになった日があったのです。その時の私は少し飢えていて、その背の高いあなたの胸に飛び込んで1日限りのアバンチュールを楽しんでみたい、将来なんて気にせずただやりたいことをやってみたい、そんな感じだったのかもしれません。
ともあれ、一度その言葉を言ってみたくなって、魅惑の蜜を味わいたくて飛び込んでしまったのです。


「野菜マシ、アブラマシマシでお願いしますっ!!!」


…そう、二郎系ラーメンです。

最初は全く期待していなかったのです。高くそびえたつもやしのタワー、分厚いチャーシュー、想像よりはあっさりしていて少し醤油の味が強いあなた。初めて体験したその舌触りは、美味しいか美味しくないかよりも、この体験への価値に興奮して、満たされて、私は一瞬で虜になってしまった。

それが自分にとっていいものなのか、悪いものなのか、そんな判断もできないまま「もっとあなたを知りたい!」そんな好奇心だけで、「もう一度」と思ってしまった。それが私とジローの出会いでした。

それからというもの、ちょっとした飲みの席、ツイキャス、会社の人との何気ない会話、その全てに「ジロー」の話をしてしまうようになっていた。二言目には「ジロー」と言ってしまう。ジローは私の想像以上に人気者だった。ジローの話をすれば、誰かが新しい情報をくれる。新しい情報をもらうたびに、もっとあなたを知れたような気がして、それを確かめたくて、何度も何度も足を運んだ。

それからというもの、私のスケジュールはジロー最優先である。
「この日はジローに会いに行くから食事の予定は入れられない」「ジローに会う日は我慢をせず最大限楽しみたいので、後ろには予定を入れない」

もちろん毎週会うことはできない。私だって社会人の30代OLである。胃袋と相談しなければならない。とはいえ、月に2回はマスト、余裕があればもう少し会いに行った時もあった。

ジローはいつも私を待たせた。
どんなに予定を合わせても、1時間は寒空の下で待たされた。

途中で心が折れそうな日も、温かいスープで包み込まれたら全てチャラだ。こんなにジローを好きになれたこと、夢中になれている自分に今思えば酔っていたかのかもしれない。


そんな生活を2ヶ月ほど送り寒さも和らいだ頃、幸せのど真ん中にいた私にも試練が訪れる。


花粉症である。


私は結構しんどい花粉症を患っているため、外出することが億劫になった。1時間ほど外で待っているのもつらい、詰まった鼻水でラーメンを啜るのもつらい。
おまけにわたしは気づいてしまった。


私自身の体型の変化に。


そりゃそうである。300g近いの炭水化物の塊である麺。ドロドロの油。むちむちのチャーシュー。たとえ数食抜いたとしても、カロリーオーバーである。
私は、幸せにかまけて現実を見てみぬふりをしていたのだ。そんな現実に少しずつ気づきつつも、そんな小さなことで嫌いになるつもりはなかったのです。


しかし、そんな時に浮気をしてしまったのです。

完全なる浮気とは今も思っていないし、ちょっとした気の迷いというか、箸休めというか。最寄りの駅前にあって、食券を買えば3分以内に出てくる駅そば。その手軽さに、私の麺類ルーティンは仕事終わりの天ぷらそばでも満たされることに気づき、いつもと違うさっぱりとした味、天ぷらは乗っているがそれでもそば、されどそば!そのラーメンよりも健康的な響きにも惹かれるものがあったのです。

それでもやっぱりジローのことを嫌いになったりすることはないのだろうな、とは思うのです。

そうは思うけれど、いつも私を待たせるし、私からの愛への返答は暴力的なカロリーだし、ニンニクの口臭と胃腸へのダメージも計り知れないし。それがあなたなりのもてなしであることは承知しているし、そこが好きだったのに。こんなに私はあなたのことが好きだし、それだけで満足だったはずなのに、なんとなく見返りを求めるようになっている自分が残念な気持ちではあるのです。

それでもやっぱりジローのことを嫌いになったりすることはないのだろうな、とは思うのです。

それでも、インスタをひらけば多くの人がジローについて語っているし、ほんの数回通っただけの私よりももっとあなたのことを好きな人がいるのも事実だから自分の気持ちが甘っちょろいものだったのかも知れない、とも思うのです。

何かに心を焦がしている時、人はキラキラすると思います。
なのでジローを追いかけている私は、寒空の下あなたに会えるのを待っていた私は、キラキラしていたと思います。

あなたのことが嫌いになったとか、そんな話ではないのです。ただちょっとだけ、気持ちが薄れたことは認めます。そんな自分が残念でなりません。

でもずっと同じ熱量で何かに惹かれていることも難しいよね。
また季節が巡ればあなたに恋焦がれる日々が戻ってくる、そう信じて。


今年の夏は、冷麺をメインとした食生活をしようと思っています。

~Fin~



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