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燃えよ、あんず。

「この本はあなたを裏切らない❗️」

【燃えよ、あんず】読み終わる。

真夜中の3時だよ。
シーンとしている部屋の中、
私のこころもシーンとしている。

壮大な物語が、
大エンディングがいま終わった。

頭の中で、ブラボーと叫ぶオレがいる。

やっぱり小説っていい。

読んでよかったとしみじみと思う。

遠い昔、村上春樹のノルウェーの森を読み終わったとき、呆然自失したことがあった。
その感覚に近いものがある。
だが、微妙に違う。
あの時は本当に喪失感しかなかった。

でも、今は、ブラボーという言葉を頭の片隅で旗を振っている誰かがいる中での「シーン」という胸の響きだ。

ボキャブラリーがないので上手く言い表せないが、敢えて言えば、人が生きる上での希望を感じさせてくれる物語だったなぁと思う。

ラスト50ページは圧巻だった。
無呼吸で読んだんじゃないか、と思えるほどの一気読みでした。

同じ小説の中で、多様な文体を書き分ける、著書の才能に驚きです。

筆者の藤谷治さんに感謝です。

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