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家も農地も余ってる

前に空き家ビジネスについて書きました。

その流れというかなんというか、結構農地も空いていますね。
今はちょうど稲穂がきれいな時期になってきましたが、都市農業では所々雑草のままで稲穂がない農地が目立ちます。
知り合いに、代々兼業農家をやっていて毎年米を作っている方が何人かいるのですが、ほとんど税金対策でやっているような感じみたいです。
米作りそのものは自分たちが食べるだけで、JAに持っていっても完全に赤字だそうです。
しかし、何らかの農業をやらなければ農地として節税できなくなるからやらざるを得ないという話です。
そこで、どうやら米作りをアウトソーシングする人たちが増えていて、それを受託する会社があるようです。
う~ん、土地持ちはそれなりに苦労しているのですね。
しかし、それにしても結局それなりのお金はかかるわけであり、それが支払えずしかも自分たちで農業をするのも無理ということになれば、結局は離農で耕作放棄地ができるということみたいですね。
私、実はそれほど詳しくはないのですが若いころ少しばかり畑や花づくりをかじったことがありまして、そういう状況が少し残念でありますし、ちょっと羨ましくもあります。
自分だったらやるのにな~、ってところです。
そういう人たちって、農地以外にも結構土地も持っていて、駐車場経営やマンション経営もやっている人が多いです。
そういう収入源を持っていると、わざわざ苦労して農業をやろうと思わなくなるのかもしれません。

しかし、都市部でもこれなので地方なら推して知るべしですよね。
果たして、これからの時代、地方はどうなるのでしょうか?
日本の農業もどうなっていくのか、正直心配です。
この超高齢社会の中、空き家はどんどん増え続け、農地を継ぐ人も減り続ける。
でも、若い人たちの中には今の社会情勢で、昔のように30年もの長期ローンを組んでまで住宅を買うことができる人たちは減ってくるように思いますし、ひとり親の人たちも多くなってます。
高齢者もひとり暮らしで、持ち家がなければ家を見つけることすら難しく、空き家だらけの街を見るとどうにかマッチングできないかと、どうしても考えてしまいます。

農地もそうですよね。
法律的なことがあっていろいろと難しいのでしょうが、若い人たちで農業をやりたい人もいることでしょう。
行政も農地バンクみたいなことをやっているようですが、どれくらいマッチングできているのでしょうか。

現在、日本ではいろいろな社会資源のマッチングができていないように感じます。原因は慣習なのか、法律なのか、私にははっきりしたことは分かりませんが、とても残念な事態であることは感じます。

個人的にはそれらの是正に、少しでも関われたらと考えています。

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