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葬送のフリーレン 描写と音楽面の考察

あくまで個人的な感想であること、ご承知おきください。
専門的な知識はあまりもちあわせておりません。ご理解いただけると幸いです。

 今回は、「葬送のフリーレン」においての描写、音楽面の考察をすこしだけお話ししていきたいと思います。映像のスクリーンショットができなかったため、分かりにくくなる点は、ご了承いただけると幸いです。

※Amazon Prime Videoで作品を見た感想です。ここに書いてある0:12などの数字は、Prime Videoでの該当場面の時間です。



葬送のフリーレンep.26,27における描写

ep.26


11:48- ユーベルがゼンゼに「不動の外套」をどうやって打ち破ったかを質問をしている場面

ユーべルがはさみをもち、以下がうつる場面があります。
はさみを
閉じたとき:ユーベルの顔
開いたとき:ゼンゼの顔

何かを切るときには、はさみを開きます。ここでの描写は、ゼンゼが「切られる」側であることを示していると思います。そして、はさみを閉じたときに反射する「はさみをもつ人の顔」。ユーベルはゼンゼに対して優位にたっている(=切ること、倒すことができる)という意味を、この場面で間接的に描いているように感じました。

ep.27

11:27- ゆらぎの話をしている場面

カップにいれた飲みものの湯気が、繰り返し映し出されます。湯気のゆらゆらとした動きが、ゆらぎの比喩になっていると思いました。

21:21- ゼーリエがフェルンに自分の弟子になるように言う場面

ルピナスのような花をゼーリエが撫でます。花の色は紫だったため、フェルンの髪と瞳の色を表しているように思いました。「魔法はイメージの世界」と作中でくりかえしでてくるため、ルピナスの花言葉「想像力」の意味合いも含んでいるように感じました。花は人間(弟子)の比喩のようにも考えられます。長命種から見れば、人間の命は力強くも儚く散る花のようですが、ゼーリエは弟子たちや魔法のことを覚えていると言っていました。花を人間に例えるなら、ゼーリエが人間(弟子)を愛でているとも捉えられると思いました。

18:35- 回想シーン

ヒンメルの髪と瞳の色である水色が、フリーレンとヒンメルを包み込むように広がっているのが印象的でした。

葬送のフリーレンにおける音楽

 次に音楽について考えたことをお話ししたいと思います。全体的にケルト音楽のような、懐かしさと切なさをあわせもつ曲が多いと感じました。BGMに関しては、曲名が本当によく作中における音楽の意味を表していると思います。

《Journey of a Lifetime》

特にep.1-2あたりでくりかえし流れていたと思います。
ヒンメルのお葬式では、讃美歌風に、ハイターが倒れる前など人生という旅の終わりを迎えるときや、勇者一行が解散するとき、回想シーンで多く使われている曲だと思いました。


《Time Flows Ever Onward》

ヒンメルが亡くなってから、どのくらい時間が経過したのかが時間軸として使われ、その表現の際使われている音楽かなと思います。ヒンメルに直接的に関係はなくても「時間経過」を表現するための曲だと思いました。


《Zoltraak》

ep.3で使われていましたが、後の勇者一行が強敵と戦った回想シーンでもこの曲が流れていたと思います。「強敵」「魔族」「魔法」などのキーワードと関連した音楽だと感じました。


おわりに

 今回は、「葬送のフリーレン」における描写と音楽をすこしだけとりあげてみました。音楽に関してはEvan Callさんが言及されていたので、いつも楽しみにしていました。全体的に人物やお話が昔も含めてかがみ合わせのようになっている作品だと思っています。昔の勇者一行と今のフリーレンたち、師匠と弟子が似たもの同士のように描かれているところを魅力的に感じました。きっと長命種にとっては短すぎる時間を、人間の時間感覚からお話を描いていくのは興味深いと思いました。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。またよろしくお願いいたします。


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