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フランス人とピクニックした話


春の暖かさが心地よい最近ですね。

海外あるあるのピクニックを、日本の公園でやってきました。

今回は、日本人10名+フランス人6名でのピクニック。
私の通っているフランス語教室が主催のものです。

良いお天気、公園の豊かな緑に囲まれて、ピクニックっていいなあ、と思いました。

それぞれの手料理を持ち寄って、シェアして、それを外で食べるというのが、サイコウですね。

日本では、友だちとの遊び、恋人とのデートは、おしゃれなカフェやレストランに行くことがほとんどだけど、外でのんびりして手作りのご飯食べて、たわいもない話をして、たまに芝生の上を走ったりして、そういう遊びの日、デートの日も欲しいなあ、と思いました。

それに、ヘルシーでナチュラルだし、お金もかからないし❤️

でも実は、色々と日本人とフランス人の違いを感じたピクニックでした。
(良い悪いではなく、本当に、国民性が違うんだな〜という意味で)

①参加条件は「自分の分のお弁当と飲み物を持ってくること」のみ。
私はサンドイッチを、自分用、みんなとのシェア用に持って行きました。

他の日本人の方も、おにぎりやおかず、焼き菓子など、みんなでシェアできるように小さめに、たくさんのおかずを持ってきていました。

ところがフランス人。本当に「自分の分」しか持ってこない。
そして、恥ずかしげもなく、他の日本人が「みんな食べて」と作ってきたものをバクバク食べる。びっくりしました。

せめて、「あ、自分のしか持ってこなくてごめんね。ここにあるの食べてもいい?」
の一言あってもいいんじゃないか、と思うけど、誰1人悪びれなく、人のものをバクバク食べる。

こんなに作ってくれて、材料費や時間かかったよね、自分の分しか持ってこなくてごめんね、という気持ちは全く持ち合わせていない国民性のようです。

逆に、日本人は、こういう風に、色々とやってくれた人に対して、「ありがとう、ごめんね、申し訳ない」など、相手の労を想像して、それに思いを寄せるよう、小さい頃から教育されているな、と感じました。学校でも、家庭でも。

私はこの点については、日本人の考え方や国民性が好きだな。
「感謝」を教えられている日本の教育、いいですね。

②主催者は何もしない。
今回のピクニックの主催者は、私のフランス語の先生。

みんな来て来て、と参加を呼びかけていました。

ただ当日、始まりの挨拶も、各自の自己紹介も、締めの挨拶も、何もなく、ただ放置。

お互い知らない人が多いから、まだ民族が同じ、日本人同士、フランス人同士で固まってしまう。

せめて最初に、名前・仕事・趣味、とか軽く全体で自己紹介して、あとは自由に〜とした方が、みんな話しかけに行くきっかけを作れるんじゃないかと思いました。

少なくとも、私がこれまで参加して来た、日本人主催のイベント、英会話スクールのイベントなどでは、主催者は、みんながお互いにリラックスして話す雰囲気になるよう、気を遣って場づくりをしていたな。

その放置していたことについて、フランス人の先生(男)は、彼の日本人妻に、帰宅してから責められたそうだ。
自己紹介とか場づくりしなかったから、みんな日本人とフランス人の交流があまり出来ていなかったと。

私も同意見だ。みんな来て来て、と積極的に誘い、しかもお互いによく知らない人たちを誘ったなら、そのアイスブレイクや話しかけやすいきっかけづくりをするのは、主催者がもう少し責任を持ってもいいんじゃないかと。

先生に、上記のように、「奥さんも仰っていたように自己紹介をしてからの方が、打ち解けやすかったかもしれません。実際私も、名前すら知らない人がほとんどで、話しかけに行くのはなかなか難しかったです。」と伝えたところ、

「私はフランス語の先生。話しかけに行くか行かないかは、その人次第。幼稚園の先生じゃないんだから、みんな大人なんだから。話しかけられない、というメンタル的な問題は私の仕事じゃない。」
という言い分。

うん、言ってることは分かるよ。
でも日本人的な発想なのかな、「自分が無作為に色んな人に来て来てと誘ったら、その知らない人たち同士が挨拶できる機会を提供してくれよ」、と思う。

ここは、日本人のメンタリティと、フランス人のメンタリティの大きな違いだと感じた。

③ただ食べて話すだけ
日本だと、こう不特定多数の人が集まる時、ただ話すだけではなく、途中で全体でしりとりやマジカルバナナしたり、UNOやビンゴしたり、全体で盛り上がるイベントが用意されていることが多い。

けど、フランス人のピクニックは、本当にただ食べて飲んで話すだけ。
途中でずっと話しているのが疲れて来た。

それに、フランス人は、話すというよりも議論好きだ。
政治について、フェミニズムについてなど、2-3人で白熱した議論をする。

もう、自宅やカフェで2-3人でやってくれよ、みんなでピクニックの場でやるなよ、とやや白けた気持ちで見ていました。

ここも日本人とフランス人の大きな違いですね。
日本人は、やはり場全体を考える。フランス人は、場全体は考えず、個人が自由に話したいことを話す、という価値観のようだ。

この大きな3つの違いを、3時間のピクニックで学んだ。
上記3つについては、私は日本人のメンタリティが好きだな。
ピクニックは、もうフランス人とはしなくていいかな、と思いました(笑)

気の合う日本人、もしくはこういう大人数ではなく、1人2人のフランス人とならいいかも。

ひとまず、次は夫と2人のピクニックにして、リラックスしよ〜っと!

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