母が死ぬ。
なぜ、昔の思い出を綴りたくなったのだろう。
悲しくて、苦しくて、誰にも話せなかった思い出が、今はすごく心地良く思える。
私の母はもう死ぬ。
逝去とか、星になるとか、そんな綺麗事ではなく、シンプルに死ぬの表現がピッタリな姿だった。
"ALS"
なんとなく聞いたことあるけど、頭には一切残らない。そんな病気で母は苦しんでいる。
日々細くなる身体と、弱くなる呼吸音。
それと反比例するように、昔の思い出が少しずつ蘇ってくる。
貧乏を綴りたい。だけではなかった。
母との思い出をどこかに置いておきたい。
そんな備忘録として残していこう。
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