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ものぐさ病記 その2



受診から1夜明けて
翌日 普通に仕事始めに出勤した。
目は ぼやけ
ずっと 眠く
ずっと 怠く
常にトイレが近く
喉が渇いた

仕事始めは 目いっぱい仕事があるわけではなく
なんとか翌日に病名がハッキリするまで
乗り切る しかなかった。

そう思っていたが
事態は急変する。

午前10時
スマホに着信があった

間違い電話か?
とりあえず番号検索をしてみた。

昨日行った病院からだ

しかし検査結果は翌日予定である。

気になり 折り返しをかけた。

「血液検査の結果が出まして
とにかく 命にかかわるので
一刻も早くこちらに来てください。」

と のことであった。

呑気がウリで
ものぐさな僕でも

【これは やばげ】

と認識した。

電話を切り その足で会社に事情を説明し
早退
そのまま家人へ連絡し
病院の前で待ち合わせをした。

病院に着くなり名前を言ったら
すべての待っている人をすっ飛ばし
すぐ呼ばれた。

昨日は5時間待ったんだがなぁ
などと 悪態をつきたかったが
心の中にしまった。
(罰当たりだな)

診察室に入ると先生から
診断結果と共に
謎の体調不良に名前を付けられた。

【重度の糖尿病(仮)】

まあ なんとなく
そんな気はしていた。
しかしながら その年の健康診断も
血糖値はAである。
血糖値については ずっとAであった為
糖尿病ぽいけど…うーん🤔
だったのである。

その場で紹介状を渡され
大きな病院で すぐ診てもらってください。
と言われ その足で
3駅ほど離れた大きな病院へ行った。

命にかかわる って
糖尿病じゃんか
と やや僕の心は晴れていた。
謎の体調不良 よりは
何らかの明確な理由が欲しかったのかもしれない。
そして この段階では
この病気に関して
すごく 簡単に考えていた。

大きな病院では
初めての体験がたくさんあった。
CTスキャンや
内腿から血液をとられたり
あらゆる角度から
僕は 調べられた。

結論から言いますと

【重度の糖尿病】
であります。
(確定‼️)

数値を見ていただきますと

「通常この数値は救急車で運ばれてくる人の数値で だいたいそういう方は すでに昏睡状態です。
なかなかご自身で歩いて来られる方はいません。」

だそうで
倒れて運ばれてこなかったことは
奇跡的です と言われた。

え そんなに?

ええ そんなに ですよ

てな会話をしたと記憶している。

この日より
僕の主治医となるこの人は
眼力強めで とても丁寧な口調
低姿勢で 一生懸命
細身で髪が柔らかそうなロングの
女医さんである。
僕のカルテを見ながら
だいたい同じくらいの歳
と言っていた。
(こんな時まで悪い癖が発動...)

内腿の太い血管から血液をとったのは
この方で
どうでもいいことではあるが
パンツ姿を見られた人でもある
(そりゃそうだろうよ!)

診察時間は大幅に過ぎていたが
それでもきちんと診察してくれた。

いろいろ説明を受け

本来ならば1週間程 入院をおすすめするのですが
いま 院内 コロナ患者も多数いまして
免疫力が減っている今 入院しても
コロナになりに来たようなもの
に なりかねないので
自宅療養としていただきたい。

そう言われ 診断書が発行された。

会社には逐一報告をしていた為
スムーズに自宅療養が許可された。

さて
問題は ここから
どう この病気と向き合っていくか
である。

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