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22-23 ラマシア総評(cadete A編)

お次は cadet A .

今季トップチームデビューしちゃった Lamine Yamal と同等かそれ以上に期待されている節のある Guillermo Fernandez が所属するカテゴリーであり、メンバー的にも試合内容的にも今季見たカテゴリーの中で一番見てて楽しかったカテゴリーでもある。

これまでのはこれ ☟



・成績


リーグ優勝(30試合中27勝2分1敗 得点107 失点11)

▷MIC Football優勝(リバプールやクリスタルパレスといった国内外のチームが参加した中、エスパニョールとの決勝を制し優勝


<リーグ成績上位比較>

エスパニョールが中々手ごわかった。


〇 リーグ戦個人成績(全30試合)

  • ギジェとジスタウの飛び級組2人がそのままクラブでもリーグでも共に得点数1位、2位であった。すごい。

  • 中盤の選手の得点数も多め。


・印象に残った選手


▸Guillermo Fernandez(CMF, LWG)

現ラマシアで最も期待されていると思われる選手。よく逸材カンテラーノはイニエスタやチャビ等の偉大な先輩に例えられることが多いが、個人的に彼はどの先輩とも似てないなと感じた。

今まであまりカンテラから出て来なかった巧い、強い、速いの三拍子を高いレベルで備えたモダンな選手。今季は1つ上のカテゴリーで出ていたにもかかわらず、ポゼッションをするチームの中盤としては理想に近いパフォーマンスだった。

中盤で相手を剥がして前進する能力が非常に高く、相手関係なく1人2人抜くのが当たり前のようになっていた。足元のテクニックだけでなく体幹が強いため、狭いスペースでもボールを失わず、デュエルや相手の背負ってのプレーでも年上相手に優勢に立っていた。

また、特筆すべき点として得点力の高さが挙げられる。今季チーム内、リーグ内、共にゴール数2位となる16ゴール(27試合)を挙げている。これだけ得点数の多い要因としては、単純なシュートの上手さだけでなく、オフザボールでフリーになる上手さや、ゴール前での冷静さ等が大きいと感じた。特にこの冷静さに関しては、いつだったかのペドリのようにゴール前でシュートが打てる状態になっても直ぐに打つのではなくキックフェイントやボディフェイントを駆使して相手DFやGKの体勢を崩し確実に決められる状態にしてシュートを打つ意識が非常に高い。

今季は中盤での起用がメインだったが、サイドでの起用もあり、そこでも突破力の高さで存在感を発揮していた。ドリブルはダブルタッチやエラシコといったテクニックを駆使するというよりは、ボディフェイントと緩急で抜いていくイメージ。特にこの緩急についてはギアを入れてからの加速が図抜けており、少しでもタイミングをずらされると1つ上の相手でも服を引っ張って止めざるを得ないようなシーンが何回もあった。

非保持でのプレッシングに関しては非常にアグレッシブ。ネガトラやハイプレス時のプレッシングでも優れた走力で相手にプレッシャーを与えていた。守備は積極的だがボール奪取がもう少し増えるとより完璧。

今季リーグ戦で全30試合中27試合出場+カップ戦+代表戦と多くの試合に中心選手として出場したが、シーズン通して高パフォーマンスを維持した点も非常に良かった。シーズン終盤にギジェ本来の世代であるカデーテBの方で2つの大会に出た際は、どちらの大会でも並外れたパフォーマンスを披露して大会MVPを獲得した。

来季は今季のLamine Yamalと同じように、また1つ飛び級してフベニールA(U19)がメインになるのではという噂も見かけたが、実際どうなるかはまだ不明。どのカテゴリーでやるにせよ、どこかでつまずくイメージが湧かないので、来季はどれほどの活躍を見せてくれるか今から楽しみ。

前回消化した cadet BToni fernandezとは従弟(左 Guille 右 Toni)



▸Quim Junyent(CMF)

小柄ながら保持時におけるチームの全権を握っていたセントロカンピスタ。こちらも前述したギジェと同じく攻撃的MFに欲しい能力は同カテゴリーの中で間違いなくトップクラス。ギジェがドリブルと得点力が目立っていたのに対してクィムはドリブルやチャンスメイク力、ビルドアップでの貢献が目立っていた印象。

小柄ながら体感は強く、ドリブル中に体をぶつけられても軸がぶれない。しかし、体幹が強いとはいえ相手のタックルを正面から受けるのはどうしても分が悪いため、ボールの受け方はかなり工夫していたように見えた。マークが近い時は極力ワンタッチで捌き、少し間が空いてればボディフェイントを織り混ぜ相手の逆をとる等、極力フィジカル勝負にならないようにしていた気がする。

今季リーグ戦では6ゴールとゴール数こそ伸びなかったものの、チャンスメイク全般やドリブル成功数などのスタッツはチームでトップだったのではと思う程、出た試合では毎試合の様にチャンスを作り出していた。チャンスメイクのバリエーションも幅広く、ドリブルで相手DFを引き付けてからのスルーパスやオフザボールで中盤から抜け出しての御膳立て、裏抜けしたFWに合わせたドンピシャなパス等、ドリブルでもパスでも相手の守備ラインを翻弄していた。

また、ビルドアップ時にはスタートポジションに関係なくかなり広範囲に動いてボールを引き出す。最初見た時はとにかくボール貰いたがりの選手なのかと思ったが、自分が動くことで相手をつり出し中央のスペースを空けたり、パスの出し手にも自分ではなく1つ奥の選手を使うようジェスチャーしていたのを見て賢い選手だなと感じた。相手チームにおいてこのクィムの動きが非常に厄介であり、マークについていけば空いたスペースを他の選手に使われ、マークを緩めると簡単に前を向かれドリブルと周りとの連携で守備を崩される等、彼と対峙する相手はかなり手をこまねいていた気がする。

課題としては守備意識は高いが、どうしても守備強度が高くないこととインテンシティの高い試合だと中盤で潰されてしまうところ。どちらもフィジカル的な要素が関係してくるので、これからそれらにどう向き合っていくか。自分は小柄でテクニックのある選手は応援したくなる人間なので、来季も自分より大きい選手をあの手この手で翻弄するプレーを期待したい。


▸Marc Bernal(DMF, CMF, CB)

トップチームのCBと並んでも見劣りしないであろう身長と優れたテクニックを併せ持つレフティのセントロカンピスタ。

昨季まではインテリオールとしてライン間で受けそこからドリブルやパスでチャンスメイクをする等の役割が多かったが、今季からは一列下がりピボーテとしての出場が多かった。これにより、190cm近い身長と長い手足、高いテクニックを備えたロマン満載のピボーテが誕生した。

保持時では長い手足やフィジカルを活かしたボールキープやターンによるプレス回避、推進力のあるドリブルでの前進、左足での正確なワンタッチパスや中長距離のパスが魅力。また前の選手とのワンツーで攻め上がりそのまま力強いミドルシュートで決めることも多い。元々インテリオールをしていたこともあり、相手を認知できていれば狭いスペースでもボールを失わない。単騎でのドリブルやシュートといった攻撃性能は既にラマシアのピボーテの中でも屈指であり、今季はアシストだけでなくチーム3番目となる12ゴールを記録している。

非保持時に関しては空中戦や長い手足でのボールの刈り取りは強みだが、ネガトラでの判断面や潰しきる能力はまだ改善が必要に感じる。

利き足の左足でのタッチやパスに関しては卓越しているが逆足をほとんど使わないためボールの受け方によってはサイドへの展開に時間を要することがある。また、プレスバックしてくる相手が見えておらずロストしてしまうことが偶にあるのでそこも改善できると嬉しい。

今季はピボーテ本格起用一年目ながらスケールの大きさを感じた素晴らしいパフォーマンスだったため来季の更なる飛躍したい。

最近無事に契約延長し、来季もバルサで続けてくれることが確定した。今季すでに1つ上のカテゴリーに呼ばれ数試合出場しており、十分やれていたと感じたため非常に楽しみ。


▸Daniel Avila(CMF, DMF)

前述したMF陣と比べると決して目立つ選手ではない。しかし、今季の出場時間は逸材が揃う中盤の中でおそらく1番目か2番目くらい。それくらい今季のカデーテAにおいて重要だった選手。

昨季や代表ではピボーテが主戦場であったが、今季ベルナルが中盤の底を務めるようになってからは2人を併用するときは1列前、ベルナルなしのときはピボーテという風に交互にプレーすることが多かった。

彼の一番の武器は賢さかなと思う。この表現だとどうしても抽象的になってしまうので嫌いなのだが、実際に試合を見ていて1つ1つのプレーを考えてやってるなと感じることが多い。体を外側に向けて相手を一歩外に動かすことで内側にパスコースを作ったり、味方が持ってる時はちょうどワンツーができる位置に移動しボールの中継点になる等、ぱっと見目立たないが崩しの場面を見ると重要な働きをしていることが多かった。今季多かったベルナルとの併用では、自陣でのビルドアップ時には一時的にドブレピボーテのようになりボールの受け取り手となるのに加え、相手陣内に押し込んだ際は優れたバランス感覚で攻撃意識の強いベルナルが攻め上がってもバランスが崩れないようにカバーを行っていた。

またピボーテに必要な能力は大方高いレベルで備えている。味方の抜け出しやフリーの選手を見つける視野の広さ、中長距離のパス精度、被プレス下でも慌てない冷静さ等は特に目立っており、相手が前線からハイプレスをかけてきた展開でも中盤でフリーになってる選手を見つけワンタッチでそこに入れる場面が度々あった。

伸びしろとしては個人でのプレス耐性。周囲の味方が使えない状況での、ボールキープがもう少しできると嬉しい。トップチームのピボーテは賢さは標準装備で他にも大きな武器を持っていることが求められると思うので、来季も頑張ってほしい。



▸Oscar Gistau(CF)

同年代のギジェや後述するナタリと共に1つ上の世代に交じってプレーし、今季のリーグ最多得点(29試合出場21ゴール+10アシスト)を記録。今季で名を上げた選手の1人だと思う。(一応、昨季 infantil A で17ゴールをあげており、それを評価されて飛び級したと思われる。)

正直シーズン始まるまではあまり知らなかった選手であり、シーズン序盤から年末にかけても身長はありワンタッチの落としやファーストタッチは上手いものの、得点力がいまいちという印象が拭えなかった。しかし、ちょうどバルベラがブルージュに行くという話が出はじめた年始あたりから得点力が爆発。年明け10試合で14ゴールととてつもないスピードで得点を量産し、一躍得点王に躍り出た。

基本相手を押し込んでる時間がほとんどのカデーテAでは、当然裏のスペースはあまりない。また、彼は身長は高い方だが、単純な足の速さやフィジカル的な強さはそこまで際立っていない。その状況の中でも得点を量産できたのは、一瞬でマークを外す動きや狭いスペースでも得点を決めれるファーストタッチやワンタッチシュートの技術が高いからだと思う。

特にシュートを打つ際の足の左右を問わない部分は彼の大きな強みかなと感じる。完全に自分の印象だが、今季決めたゴールの割合も右左で半々ぐらいだった気がする。これによりどんなボールの受け方からでも、自分の意図したシュートを打てているのではないかと思う。

また、カデーテAは中央を崩す意識が異様に高いため、当然CFには狭いスペースで味方と連携が出来る技術力が求められるが見事それをこなしていた。ビルドアップ時にも中盤が動いて空いたスペースに顔を出しワンタッチでボールをはたくなどビルドアップの出口としても非常に機能していた。あとはとにかく守備を頑張る。ここが素晴らしい。時間帯関係なくネガトラや、相手がGKやCBにボールを戻した際は全力でプレスする。

課題としては相手のCBが1つ上ということもあり、味方のクリアボールなどを収めるのに若干苦労してる印象があるため、そこでマイボールに出来るようになるとより素晴らしい選手に近づけると思う。来季は今季後半の勢いを変わらず継続できるかに注目したい。


▸Xavi Espart(RSB, CMF, DMF)

今期の個人的サプライズ枠。

元々中盤の選手であり、今季も序盤はインテリオールやピボーテでの出場がメインだった。プレースタイルは名前通りチャビっぽい。ギジェやクィムのように相手の守備ラインを破壊するというよりは、ターンを駆使して中盤でためを作ったりパス主体でゲームを組み立てるなどなど。

彼の能力自体は高いと感じたが、前述したMF陣の中で絶対的な立場はではなかった。そんな中、同カテゴリーの有望株DFである Landry Farreが怪我で長期離脱したことにより右ラテラルの人員が不足。何人かの選手がそのポジションで試された中で、エスパルトがジャストフィット。それ以降は一躍右ラテラルの主力となった。

彼の長所はやはりビルドアップでの貢献度の高さだろう。元々インテリオールやピボーテをやっていたこともあり、ボールの扱いは卓越しており、パス精度や展開力も申し分なし。それに加えて、ボールを受けるときにラテラルの位置に拘らない点も素晴らしいと感じた。CBやMFの位置によってドブレピボーテのような形で中盤に入ったり、押し込んだ際はインテリオールのように振舞いチャンスメイクすることも。状況に応じて中盤化しボールを引き出し、ゲームを組み立てる動きは昨シーズンのアウベスっぽかった。

また、彼は非常にボールを繋ぐ意識が強い。ボールを大事にするカデーテAのメンツの中でも屈指。相手のハイプレスで出せる場所がないような場面でも、クリアはせず持ち味のターンを駆使して味方が動いてフリーになれるまでキープ。そこからボールを繋いで一気にカウンターで得点を取るなんていう場面もあった。

守備面に関しては身体は大きくないがボール奪取力が高いのも◎。

選手のコンバートというとどうしても本職で力及ばないが故の苦肉の策という印象が少しあったが、エスパルトのコンバートは元々中盤をこなしていた彼ならではの良さが存分に出ていて見てて楽しかった。

無事に契約延長!!


▸Juan Hernandez(LWG, CMF, CF, RWG)

器用。万能。全部上手い。攻撃的なポジション全てできるくらい能力が高い。今季は代表戦や1つ上のカテゴリーに呼ばれることが多かったためリーグ戦では全30試合中18試合の出場にとどまったが、その中でも11ゴールと複数のアシストを記録している。確か1つ上のフベニールBの試合でもすでにゴールかアシストを記録していたはず。

所感だがちょっとライプツィヒのダニオルモっぽいかも。エストレーモだとドリブルでのカットインからのスルーパスやシュート、トップでは偽9番的にふるまい、中盤ではライン間でのターンや周囲の選手とのワンツーでチャンスを演出する。代表ではすでに1つ上の世代であるU17に招集されチャンスを演出していた。代表では中盤、クラブではエストレーモでの出場が多かった気がする。

今季ヤマル以外のラマシアのエストレーモ陣がそこまでパフォーマンスが高くなかった中で、出たら毎度高いパフォーマンスを発揮していた印象。
身体の成長に伴いもう少しアジリティがつくと面白いなと感じる。

少し前までPSG行きが有力だったが、今は契約延長が有力に。是非とも来季もバルサで。

▸CB陣

今季は以下の3人がメインだったが、正直全員良かった。カデーテAもほとんど相手が守備ブロックを敷きCBがフリーで持てる展開が多かった中で、それぞれ縦パスやサイドチェンジ、コンドゥクシオン等で最終ラインからゲームメイクやチャンスメイクを行っていた。3人共フィジカルが卓越しているとかはないが守備において大きく崩されることはなく、3人の内だれが出ても安定した守備を披露していた。また、ハイプレスを受けた際も繋げる冷静さと技術を備えていると感じた。

▸Andrés Cuenca(CB)
最終ラインを取り仕切るレフティのCB。シーズン中盤までは基本的にクエンカ+他2人のどちらかという組み合わせが多かった印象。シーズン終盤は上のカテゴリーであるフベニールBに呼ばれることが増え、世代別代表ではU16の常連だったが最後の方ではU19にも呼ばれた。冷静なビルドアップ上手い系CB。ビルドアップでCBにやって欲しいことは大体高水準でできている気がする。

▸Andrea Natali(CB,  RSB)
世代的には1つ下だが、今季飛び級してきたイタリア人CB。結構この辺の年代だと1つ年が違うだけで、試合のインテンシティや相手FWのフィジカル面はだいぶ変わる印象があるが、彼はそんな中でも守備のタスクを高いレベルでこなしていたと思う。足はそれほど速くないはずだが、裏抜け一発でやられたような場面は記憶にない。周りと1つ年下ということもありリーダーシップはやや欠けている印象があるが、一緒に組む味方に合わせるのは上手で味方との意思疎通でラインを押し上げ、相手をオフサイドに引っ掛けていた場面が多々あった。

▸Leonard Saca(CB, DMF)
ビルドアップが上手な選手が揃う守備陣の中でも縦パスに関しては特に上手だと感じるレフティのCB。利き足は左だが右足も利き足と遜色なく使えるため、相手のプレスの掛け方によらず色々な角度から縦に刺せる。右利きのナタリと組む時は左CB、左利きのクエンカと組む時は右CBで出て、どちらでも変わらず安定した配球を行っていた。また、今季は見た覚えはないがピボーテも出来るだけのテクニックがあるため、ハイプレスを受けてる時でも冷静に味方につなぐことが可能。あと最高速度は分からないが初速は結構速いため、相手との1対1でも抜ききられる前に潰したりスライディングでボールを刈り取る等が出来ていた気がする。

・他の子


▸Jordi Saucedo(GK)
熱い男。シーズン通して後ろからチームを鼓舞していた。大体の試合が保持率体感7,8割くらいあり被シュート自体はそこまで多くないが、1試合数本あるかないかの枠内シュートをしっかり止めていた。ボールを繋ぐ意識が高いのも〇。また、今季いくつかあったカップ戦のPK戦では、大活躍しチームを勝利に導いた。


▸Jofre Torrents(LSB, LWG)
今季どのカテゴリーも一長一短の左ラテラルが多かった中で一番バランスが良くシーズン通して高いパフォーマンスを発揮していたと思う。身長は180cmくらいありそう。

守備では長い脚での刈り取りや空中戦での強さが目立つ。走力があり相手エストレーモの一対一でも、相手においていかれた場面はあまり記憶にない。

自陣のビルドアップではある程度相手にプレスを嵌められても、外側のエストレーモへのパスをちらつかせながら内側にパスを入れたり、内に切り返してドリブルで中央突破するような場面が多く見受けられ、ラテラルの位置でプレスを嵌められボールを取りきられる場面はほとんどなかった。ドリブルの推進力が非常に高く、一度置いていかれたらまあ追いつけないし、ちょっと体をぶつけたくらいじゃ止まらない。

今季は純粋なラテラルだけでなくトップチームの343でのバルデ的な役割やエストレーモで起用されることもあり、ドリブルでの突破力とクロス精度の高さを発揮していた。場所によってはFKやCKも任されていた。

最近、無事契約延長が完了。来季も頼むぞ!!

・雑感


全カテゴリーの中で一番中盤が輝いていたチームだった。


ボールを握るためにいろいろやってた。ベースポジションの433から、右ラテラルを中盤に入れた343、左ラテラルを中盤化した343、トップと同じように左エストレーモが中盤化+ラテラルがWB化しての343に可変したり、相手を押し込んだ際は235的な布陣になったりと起用メンバーや相手に合わせて色々してた気がする。

基本はWGが大外めいいっぱいに開いて、中央のスペースをCFやMF、時にはSBが加わって数的優位を生み出すのを重視していたと思う。攻撃的なポジション大体できるファンや、中盤全般とラテラルも出来るようになったチャビエスパルト等、ポリバレントな選手が多かったこともあり、出場する選手の特性に応じて誰が中盤化するかを変えていた気がする。

このカテゴリーは保持時の中盤が非常に動的であり、ボールサイドにMF3人が寄り、数的優位を活かしてコンビネーションで守備ラインを突破することも多々あった。また、その際は逆サイドの空いてる中盤のスペースにラテラルが入るというような補完的な動きもよく見られた。他にも、中盤の選手同士や他ポジションの選手とのポジションチェンジによって瞬間的にフリーになり、それを利用してプレスを回避する場面も。最前線で張っている選手がボールを受けに降りてくる際は、他の選手がライン裏に飛び出す等の決まりごともしっかりチームで共有されていた印象。選手の質だけでなくこれらの戦術が選手全員で共有されていたことが今季の成績に繋がったのではないかと思う。

中盤が動き回りエストレーモが常に大外に張っている都合上、よくボールサイドでオーバーロード、逆サイドでアイソレーションの状態になっており、エストレーモが1対1を仕掛けられる場面が多かったが、それを活かせてた選手は少なかった印象。中盤や最終ラインの選手の質に対して、若干エストレーモ陣の質が不足している気はした。良いときは良いけど、パフォーマンスが安定しない感じ。

ここで紹介できなかった選手もいるが、皆それぞれ違った良さがあり、カデーテAはその良さを最大限発揮できるチームだったと思う。このカテゴリーにはまだ契約更新が済んでいない選手も多く、サエスのような今季でバルサを離れてしまう選手もいるが、全員大好きなので、バルサにいようといなかろうと全員応援していきたい。育成年代でもこれだけ面白いサッカーができるのかと素晴らしい発見をさせてくれたチームだった。ありがとう。


次回は知名度の高いパウプリムや契約延長難航中のパウクバルシ、我らがニコ高橋擁するjuvenil B

ちょっと辛口になるかも…


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