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日常生活を送るために鎮静をかけられる人

こんにちは。Natsuです。今日は「鎮静をかけられている時の気持ち」についてです。

こちらの記事は2021年9月に書いて下書き保存していたものです。なんで公開してなかったか思い出せないので、今になって2023年の3月に公開します。

ここにまとまっているように、わたしは双極性障害と診断されており治療を受けています。サムネイル画像のようにかつては「躁うつ病」と言われていたのが、現在では双極性障害あるいは双極症と呼ばれています。うつ状態と躁状態を繰り返すクレイジーな体質(※わたしはこの治らない病気をもはや体質だと思っていますのでこういう表現をしているだけです)で、定期的に通院して病識(自分は病気だという意識)をもって薬を飲んでいけばある程度コントロールできると言われています。

精神疾患はスティグマ(偏見・差別)との戦いでもあるので職場ではほとんど言っておりませんが、noteなどSNSでは積極的に発信したいなと思っています。記録として、また、自分に言い聞かせる目的で書いているところもあります。

転職や引っ越しも一段落して、あまりストレスなく引きこもり在宅ワーカーをしている今日この頃。元気に過ごしているなーと思っていたわけですが、これがまた難しく…。

双極性障害の「波」は、名前の通り発作的にうつ状態になったり躁状態になったりするのではなく、だんだんに移り変わるものなのですが、それが時間とともにやり過ごせる大きさの波なのか、自制の範囲内なのか、医学の力が必要なのか、なかなか見極めができないんですね。

その上、大きな波の回数が増えるごとに、次に来る波は躁も鬱も激しくなる傾向にあるので恐ろしい体質なわけですが…。

最近の元気なわたしは、一ヶ月前くらいから睡眠がかなり細切れになってちょっと(ちょっとじゃない)困りつつも、少しはましになって5時間くらい眠れるようになったら、目覚めたし散歩するかーって雨が降る早朝に外をうろうろしたりとか、暇だしなんか作ろうかなってチクチク刺繍し始めて気づいたら8時間経過して夜中になっていたりとか、そういう躁っぽいエピソードがいくつかありました。

メン医(メンクリの医師)も「うーん、集中力バグってるし元気過ぎますね!先月来た時から数えたら2ヶ月くらいこの感じ続いてるみたいなので、お薬で鎮静かけましょうかー」との判断で、そうした方がいいならそうしましょうということで薬が増えました。メン医いわく、軽躁から躁にグワッと行く時は人によっては本当に急で、1日とか数時間の間に様子が大きく変わってしまって大変なことになりかねないそうです。怖。

処方されたのはみんな大好きバルプロ酸ナトリウム

わたしはこの躁状態の時に飲む鎮静作用のある薬が苦手です…。前に飲んだ時は本当に毎日だるくて眠くて何もできなくて虚無い気持ちになりました。薬の副作用で特定の時間に超絶眠くなることがわかっていても仕事で車に乗らねばならず、ウト…としたのがトラウマで車の運転もやめていたくらいです。

自分のコンディションと、薬の量次第で効き目が変わってくるわけですが、今回はどうかなと用法用量を守って朝夕2回飲んでいますが、結論から言うとめちゃめちゃ微妙

プラセボ効果もあるのでしょうが、薬を飲む数日前からあった気だるさが割増になって、朝は起きられないし起きても頭がぽやぽや。ずっとぼんやりと頭痛。仕事は全然やる気にならず(これはいつものことだけど、いつもより更に)、ちゃんと話を聞いているつもりだしちゃんと文書を読んでいるつもりでも、数分経つと「あれ?何の話だっけ?」状態。わたしはうつモードに入ると文章が読めなくなるので、「やばいやばいこのままだと仕事にならん」と焦燥感が募ります…。

なんとか今の仕事をする上では問題ない範囲でやり過ごしつつも、こんなに薬の効果が覿面で何が「微妙」かといえば、何かしたい!っていうソワソワ感がまだいなくならないし、夜にちゃんと眠れないんです。ぴえん。

この両立している状態というのが厄介で、ソワソワするし運動不足解消のためにも散歩に出るんですけど、人通りの多い賑やかな場所に行くのが嫌で疲れて帰ってきて、疲れているのに眠れない…というもうわけわかめな状況になります。

おい!躁と鬱をごちゃまぜにしてどうする〜〜!

とバルプロ酸に対して、そして自分の脳に対して言いたいです。このごちゃまぜな状態(混合状態というらしい)がもし続いてしまうとそれはそれで良くないそうなので、気をつけて自分を観察しておこうと思います。

なんでも、ドうつの時は強く希死念慮があっても実行しないのが、こうやってやたら元気な躁状態の自分も中にいるようになると、行動力がある分自殺企図が捗って死にやすくなるらしい(一番はじめの主治医から聞きました)のです。いや、怖。シンプルに怖い。

この病気の人は一般の人の20〜30倍の自殺リスクがあるそうです。「自分だけは違うんで!」という根拠のない自信も統計の前には無力なので、おとなしく現状を記録して、変なこと考えないようにします!変なことってなんだろうか…。

街で喚き叫ぶとか、暴れるとか、そういうことをしなくても意外と身近なところに、わたしのような「日常生活を送るために鎮静をかけられている人」がいるかもしれません。メンクリに行く度に待合室で思いますが、患者さん達はみんなどう見ても普通の人です。ちゃんと「どう見ても普通の人」でいるために、みんな色々あるんだなあ、というのを実感します。

あ、そういえば無事自立支援医療の申請が通って今月から医療費負担が1割になりました!対象となる疾患治療用なので、メンクリ以外は変わらず3割負担です。

病院での支払いが約500円、薬局での支払いは約300円で済むようになりました。安い〜〜〜。ありがたい。あまりにもありがたい。薬がちょっと増えるくらい気にならない(この心境の変化はまた後日書ければいいなと)。

死ぬまでメンクリ通いが決定している双極性障害の皆さん!この制度は利用しないと損ですよ!!手帳の有無とは関係ありませんので、「そろそろ病院行くのだるいな」とか思い始める前に市町村の窓口で申請しましょう!






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